今日のウィルバーくん 5.17
仏教では、人間に生まれたことを感謝する祈りがあります。
『人身受けがたし、今、すでにこれを受く』
この祈りは、人間のみが悟りを開くことができることへの感謝だと言われています。神も、動物も、悪魔も、天使も、覚醒することはできない。人間だけが自己の身体を、自己認識の手段、つまり乗り物として進化してきた、とウィルバーは述べています。進化とは私たちが存在する時間と空間の世界においてのみ、起こることなのでしょう。しかし、それだけが話のすべてではない、と彼は語っています。
〜以下抜粋。
しかし、それだけが話のすべてではない。進化は、時間と空間と形態の世界において起こることである。しかし「スピリット」の原初的な性質は、本来、非──時間的なもの、非──形態的なものである。それは進化の世界に先立って、しかしそれとは別のものとしてではなく、あるものである。わたしたちは「スピリット」や「空性」を、何か時間における進化の頂点、すなわちオメガ・ポイントに発見するのではない。むしろ時間と進化のサイクルから、あるいはそのなかで収縮し続けることから降りてしまうことによって発見するのである。
言い換えれば、確かにあなたが時間の外へ飛び出すこと、進化のサイクルから飛び降りて、非──時間それ自体に入ることをするためには、ある種の進化のプロセスを経ていることは確かである。しかし、この時発見するもの、それはあなたの本来の「自己」、ビッグ・バン以前の「自己」であり、時間の世界に先立って、今、ここで輝き、時間の侵食、空間の運動の病から解き放たれているものである。あなたの原初の意識は、進化というショーのオメガ・ポイントではない。むしろ時間と空間のなかで可能なことすべての彼方にある。
〜以上抜粋。ケン・ウィルバー著『統合心理学への道』より。
難解に見える文章ですが、実はシンプルなことを述べています。それは、私たちが大いなる矛盾の世界に住んでいる、ということです。
意識を進化させて悟りを開くことは、時間の世界から逸脱することです。ところが時間の世界から抜け出すためには、ある程度の時間の世界を経験しなければいけない。ひとつひとつ積み重ねて、あるゴールに到達するように錯覚してしまいます。時間から抜け出すために、時間を経過して目的地を目指そう、という矛盾した行動をとっています。
覚醒して到達した時点は、時間を超えた世界です。つまりこの宇宙が存在する以前からあった、本来の私たちです。時間を取り巻く世界を構成しているすべてですから、ずっとそこにありました。時間に翻弄されて生き、必死でゴールを求めて時間を消費しながら、それが幻想であったことを知る。どうやら私たちは、とても不可思議なゲームにハマっているのかもしれませんね。
本当は時間を積み重ねる必要などないのです。時間が幻想であることを知れば、その先に存在するすべての時間を経験する必要はないのでしょう。ウィルバーは同じ著書で、以下のように述べています。
『数えることを知れば、数のポイント知るのに、100万回まで数える必要はない。いったん深い意味で空性を知れば、あなたは覚醒するためにその終わりのないショーを見る必要はない。ゲームは、原初の一瞥で終わる。残るのは輝き、それ自体のみであり、それは、ある晴れた春の朝、枝に鳴く小鳥の声のように明白である』
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暁美ほむらさん、夢の世界は気楽に楽しむことが一番だと思います。
私の経験からすると、コントロールできない夢はメッセージ性が高いように感じます。
おそらく潜在意識が『何か』を、顕在意識に伝えたがっているのだと思います。
すぐに答えが出なくても、メモしておくといつかはその意味が理解できるかもしれません。
夢というのは、本当に不思議な世界ですね。
そらさん コメントに回答ありがとうございます。
なるほど 夢の世界でもコントロールできる世界とできない世界もあるのですね
たしかに一概にきめつけるのは良くないですね 思うようにはなりませんけど
夢の中でへんな存在に襲われた時に 空を飛べと必死でイメージしたら飛べた(早くは飛べなかったですが)
身を守る銃がいると必死でイメージすれば銃がでてきましたので
簡単なことならできるみたいですね 介護疲れしてるせいか あまり明晰夢も みれませんが
みれたら いろいろやってみたいですね
暁美ほむらさん、コメントありがとうございます♪
ほむらさんの視点にいつも新鮮な感動を感じています。面白いなぁ。
私とまったく違う視点を持たれているので、とても興味深く感じます。
だからこうしてやりとりしていて、楽しく思うのでしょう。
私は体外離脱だけで500回以上、明晰夢に関しては数え切れないほど経験しています。
おっしゃる通り、自分の思うようにならない時もあれば、完璧にコントーロールできる世界を体験することもあります。
回数を重ねると、違った経験をされることがあるはずです。
こういうものだと結論付けて決めつけてしまうと、その体験しかできなくなります。
現実は自分が創造していないと思いたいがために、それを裏付ける経験ばかりすることになります。
個人的な見解を言えば、思い通りになろうが、そうでなかろうが、まったく同じことだと思っています。
大切なのは、思い通りという、その『思い』を持っているのは『誰』なのか？ ということだと考えています。
もし経験した出来事が思い通りでなくても、それは顕在意識としてそう感じるだけかもしれません。
もしかすれば、潜在識にとっては思い通りの体験をしているのかもしれないのです。
でも顕在意識であれ、潜在意識であれ、どちらも自分という『自我』です。それは自分という思い込みでしかありません。
起きる現実が思い通りであろうが、違っていようが、喜怒哀楽に振り回されるのは『自我』を本当の自分だと思い込んでいるからです。
その『自我』の呪縛から超越することが、この世界に生まれてきた目的だと理解しています。
私も迷い続けている途中ですから、あくまでも私見ですけれどね〜！
そらさん今日は､続けてのコメント失礼します。
全然､体外離脱はできませんが(覚えてないだけかも､ぬけそうな感覚も何度かありました)
明晰夢は何度かみました。(私は状況的に二度寝はできませんけど)
夢の中で これは夢だと気づいたので 当然 現実にはできないけど
やりたいことをやろうとやってみたのですが 思うようにはなりませんでした
最初はなれてないからかなとも思いましたが やはりその後に明晰夢をみれた時も同じでした。
どうもあの世は相念の世界だから 自分で好きなように創造できるといいますが違いましたね
確かにこの世界よりは制限はゆるいですが 自分の思うようには(飛んだりとかはできますが)
ならないですね、 ただ体外離脱はできなくても明晰夢がみられたことにより あの世がすべて自由で
なんでも創造できて すべて自分で選べるというのは偽りだというのはわかりました。
おそらく地球に生まれるさいも私達は記憶を奪われまともな状況判断ができない状態で
生まれさせられたか 無理矢理に脅されて生まれさせられたかの状態で地球にきて
それを繰り返し続けてる可能性があると思います。
そらさんの本に出会えて良かったです。