メチャ気になる Vol.87
昨日のニュースでDeNAが運営する自動運転のバスが、期間限定でスタートしたという報道がありました。イオンモール幕張新都心に隣接する豊砂公園での運行です。このようなテストケースを重ねることで、実用化のためのデータが収集されていくことになると思います。そんな自動運転に関して、面白い記事を見つけました。
この手があったか…!どんな乗り物も自動運転にしてしまうソフトウェア「セレニアム」
オックスフォード大学が開発したソフトウェアなのですが、人間の運転から学習して、そのレベルが一定まで達したら自動運転ができるようになるシステムです。スイッチを入れてすぐに自動運転ができるのではなく、運転している人の能力を学習してからオートモードに移行します。
これは自家用車だけではなく、フォークリフトや公共交通機関等にも応用できるそうです。センサーを搭載する必要はありますが、自己学習機能によって様々な機械の自動操作が可能になります。
主な機能は2つあって、ひとつは空間の中で乗り物がどこに存在しているか把握すること、もうひとつは周りで何が起きているか検知することです。例えば「セレニアム」が初めて雪の道路を体験したとします。そんな気象状況であっても、人間の行動を学習することで適切な運転方法を記録できます。
最初から人や物の違いを認識できるようになっていますが、学習によってさらに精度を高めることができます。「セレニアム」が人間だと判断するものがあったとしても、運転手がそうでない行動をとることで、「あれは人間ではなかった」と学びます。ロボットによる認識ミスの可能性が、限りなく少なくなるそうです。
実地テストがすでに行われているようで、大手の自動車メーカーとタイアップしています。比較的新しい自動車であれば、後付けで自動運転システムを搭載できる可能性が出てきました。工場のフォークリフト等もロボット化できそうです。ますます人間は仕事を奪われていきますね。それはそれでいいことだと思います。
でも率直な疑問として、運転手の技能によって悪いデータが収集されることはないのでしょうか。人間が車を運転する場合、明らかに危険な運転をする人がいます。平気で車列に割り込んだり、法定速度を遥かに超えたり、注意散漫な判断をしたり。果たして人間の運転をお手本にしても大丈夫なのでしょうか?
暴走族に教えを受けた、暴走自動運転車の集団を想像してしまいました(笑)
でも暴走を楽しみたい連中は、自動運転なんか利用しないですよね。自分でコントロールすることが楽しいのですから。どちらにしても面白い時代になってきました。
わたしが自動運転に期待するのは、死亡事故の減少です。過労運転や、ブレーキとアクセルの踏み間違い、薬物やアルコールの摂取、運転中の急な病気の発症等による死亡事故が、自動運転の普及によって激減すると思っています。自動運転とカーシェアが普及することで、世界の交通事情は大きく変わるだろうと期待しています。
最新刊の『永遠なる玉響 上巻』はBOOK☆WALKERのみでの販売です。こちらから購入できます。
『ゼロの物語』3部作は電子書籍のみの販売となりますので、こちらのホームページから販売サイトに行ってくださいね。
『STORY OF ZERO BOOK Ⅰ 〜ENCOUNTER〜』は全世界のAmazonで配信中です。日本のAmazonはこちらです。
『夢で会える 体外離脱入門』は在庫僅少ですので、お求めの方はハート出版さんや書店に問い合わせてください。Amazonでの注文はこちらです。