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高羽そらさんインタビュー

メチャ気になる Vol.94

「アウティング」という言葉をご存知でしょうか? わたしは以下の記事を読んで初めて知りました。

 

一橋大・ゲイとばらされ亡くなった学生 遺族が語った「後悔」と「疑問

 

自ら望んで同性愛者だと告白することを「カミング・アウト」と言います。これは最近の著名人がよく行っていますので、ご存知の方も多いでしょう。ところが同性愛者だという秘密を、他人にばらされることを「アウティング」と言うそうです。

 

この記事は一橋大のロースクールに通っていたAさんが、信頼していた親友に「アウティング」された問題を取り扱った記事です。様々な問題が提起されていることを感じたましたので、このブログで取り上げてみました。

 

Aさんは同じ学校に通うZさんという男性が好きになってしまいました。友人として付き合っていましたが、ある日その想いを告白しました。Zさんは同性愛者ではないので断りましたが、友人として仲良くしていこうと言ってくれました。

 

ところがある日突然、AさんとZさんが参加しているLINEグループで、ZさんはAさんがゲイだと公表します。Aさんはいつか機が熟して自分の気持ちに整理がつけば、友人たちに「カミング・アウト」するつもりでした。でもそんな余裕が持てない状況で「アウティング」されてしまいました。

 

これは明らかなイジメです。それもかなりタチの悪いものです。誰にも迷惑をかけていない人の秘密を公表するわけですから、 Zさんに悪意がないとは言えないでしょう。何らかの意図的な効果を狙ってわざわざ公表しているわけです。

 

悩んだAさんは学校に行けなくなります。それでも必死で通うのですが、Zさんの自転車を見ただけで吐き気が止まりません。それで大学のハラスメント委員会に相談しています。ところが最終的に、Aさんは自らの命を絶ちました。

 

何も知らなかった両親はショックを受けます。自分の息子がゲイだと薄々感じることはありましたが、あえて明確にしていませんでした。ところが大学のハラスメント委員会から、息子がゲイだったと告げられます。まるでそのことが問題であるかのように。

 

Aさんが委員会に訴えていたにも関わらず、ハラスメント委員会は行動を起こしていません。それどころかAさんが提出した資料を、守秘義務を盾にして両親に見せません。そこで両親は正式に裁判を起こします。

 

そうしてようやく、どのような資料が提出されていたのかがわかりました。そのなかにはAさんがZさんとやり取りしたLINEの記録もありました。そこまでして真剣に謝罪を求めていたのに、大学側はAさんの心の問題として真剣に取り扱ってくれませんでした。詳しくはこの記事を読んでみてください。

 

こうしたイジメの根底にあるのは、マイノリティに対する蔑視であり、自分の立場を優位に持っていこうとする悪意です。少数よりも多数が正しいという動機に基づいた行動だと思います。

 

同性愛者に対する理解が深まってきたとはいえ、まだ抵抗を持っている人はかなりいるはずです。それは理屈よりも生理的に受け入れがたいという思いなのでしょう。でも自分が受け入れることができないからといって、危害を加えられていないのなら排除する必要はありません。でもそうしたことを人間はやってしまいます。

 

自分が常識だと思っている概念を失うことへの恐怖でしょう。世の中には自分とまったく違う観念で生きている人がいる、ということを認められないのです。もし認めてしまえば、自分の概念を修正しなくてはいけません。頭を柔軟にしていれば大したことではないのに、概念を修正することが自分の全人生を否定するかのような恐れを持ってしまうのでしょう。

 

その恐れが、暴力やイジメという形で発現するのです。多様性を認めることができないと、人間は攻撃的になるのかもしれません。とても悲しい記事ですが、読む人によって感じるものが違うはずです。その違いこそが、それぞれの人が持っている概念が浮き彫りになったものです。少し長い記事ですが、一読されることをお勧めします。

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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