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高羽そらさんインタビュー

SOLA TODAY Vol.545

今は自宅で仕事をしているので、残業という概念は無くなった。365日休まないことを公言しているから、仕事が生活の一部になっている。

 

だけどサラリーマン時代は、残業にずいぶんと苦しめられた。税理士事務所時代は、そのせいで身体をこわしたこともある。

 

そんな残業の構造と人間の心理について、とても納得できる記事を読んだ。

 

月60時間以上の残業は強いストレスと幸福度を上げる。衝撃の長時間労働メカニズム

 

株式会社パーソナル総合研究所という企業が、東京大学の教授と共同研究した結果をまとめたもの。残業にはステップがあるらしい。順を追ってみよう。

 

『集中』:仕事のシェアがうまくいっておらず、優秀な部下や上司に残業が集中している

 

たしかにそうだと思う。この感覚は、ボクが京都祇園の芸舞妓事務所で働いているときに実感した。仕事をしている人と、そうでない人の差が歴然だった。極端な話かもしれないけれど、数人の優秀な人物だけで業務が遂行されている状態だった。

 

『感染』:職場内の同調圧力により、帰りにくい雰囲気が蔓延する

 

これは税理士事務所と、印刷会社で働いているときに経験している。ボクが働いていた中小企業の場合は、職場内の同調圧力というより、経営者の威圧的な雰囲気がその元凶だった。

 

税理士事務所は残業手当が出ない。だけど事務所の先生が仕事をしている限り、定時に帰るなんてありえない雰囲気。忙しい時期は仕方ないけれど、暇な時期はマジで辛かった。印刷会社にいるときは、事務所にたった一人で、工場の作業が終わる午前1時ころまで無駄に残っていたことも度々あった。

 

『麻痺』:長時間労働によって「価値・意識・行動の整合性」が失われ、健康被害や休職リスクが高まる

 

この記事で、もっとも怖いと感じたのはこの項目。人間というものは不思議。残業時間の増加に伴って「幸福度」は減少するけれど、月60時間の残業を超過すると、急に「幸福度」が上昇するらしい。辛いはずなのに、幸せだと思ってしまう。

 

そういえば『辛』と『幸』の漢字はよく似ているね。

 

もしかすると耐えられない現状に折り合いをつけるため、なんらかの物質が脳で分泌されているのかも。ランナーズハイと似たようなものかもしれないよね。ところが脳は幸福を感じていても、肉体は悲鳴をあげている。

 

記事によると、『60時間以上残業している人のうち、強いストレスを感じている人の割合は残業しない人の1.6倍、重篤な病気・疾患がある人は1.9倍と、高い健康リスクにさらされていることが判明しました』とのこと。

 

ボクが20代のときに身体をこわしたのは、まさにこの状態だったんだと思う。医者が真っ青な顔で即入院と言った症状だったのに、退職するとケロっと治ってしまったから。ストレスほど怖いものはない。

 

『遺伝』:上司の若いころの習慣である長時間労働が、下の世代(部下)にも継承されている

 

働き方改革が叫ばれている現代においても、無駄な残業が続いているのはこの『遺伝』によるものかもしれない。自分がやってきたから、部下がやるのも当然だと思ってしまう。そうして負の連鎖が引き継がれてきたのだろう。

 

この『集中』、『感染』、『麻痺』、『遺伝』という一連の流れは、どんな企業にもあると思う。特に怖いのは『麻痺』だと思う。異常なほど長時間の残業をしているのに幸福だと感じていたら、自分の感覚が麻痺していないかチェックしてみるべきかも。

 

本当にその仕事が好きなら、それでもいいんだけれどね。

 

decoration/dcr_emoji_238.gif『高羽そら作品リスト』を作りました。出版済みの作品を一覧していただけます。こちらからどうぞ。

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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