SOLA TODAY Vol.875
ボクは陰謀論が大嫌い。2001年の911テロはジョージ・ブッシュ大統領が画策したとか、アポロの月面着陸はCGだというようなことを語ったり賛同している人の言動を目にすると、頭のネジが外れているとしか思えない。
なぜそう感じるかといえば、それらが真実ではないと確信しているから。数え切れないほどの反証と論証によって事実が明らかになっているのに、いまでもそれらが陰謀だと声高に叫んでいる人がいる。
でもそんなボクでも、事実と異なる陰謀論を支持している可能性がある。なぜなら事実だと盲信しているから。
とても面白い記事だった。個々の陰謀論を否定するのではなく、なぜ人が陰謀論を信じるかを考察したもの。
結論からいえば、陰謀論は無くならないし、右派や左派、職業や所得、信仰している宗教等に関係なく、誰でも陰謀論を信じてしまう可能性があるということらしい。
ロンドン大学のフレンチ教授はこう述べている。
「自分たち人間は、物事にパターンや規則性を見出すのが得意だ。しかし時にそれをやりすぎて、特に意味も意義もないところに、意味や意義を見つけた気になってしまう」
さらに、
「それに加えて私たちは、何かが起きると、それは誰かや何かの意図があって起きたことだと、思い込みがちだ」
人間は心理的にこうなりやすいそう。つまり何か大きなことが起きると、そこにパターンを探そうとする。そして偶然とは思えないようなものを見つけてしまうと、そこから物語を創造してしまう。
人間はストーリーが大好きだということ!
そして物語の原則として、正義の味方と悪役が欠かせない。当然ながらストーリーを創造した人の立ち位置は正義の味方か、悪役に悪事を仕向けられた被害者だろう。ゆえに陰謀論が登場することになる。
現代ではそれらがネットを通じて、まことしやかに拡散されていく。同じような信条を持っている人は、疑うことなくそれらを事実だと思ってしまう。誰かが創造した架空のストーリーであってもね。
先ほどのフレンチ教授が、そのことをわかりやすく語ってくれている。
「ブッシュがツインタワーを破壊したと信じる人はほとんどが民主党支持者で、オバマが出征証明書を偽造したと信じた人はほとんどが共和党支持者だった。その割合は、どちらの党もほぼ同じだった」
陰謀論はいつの時代になっても登場するんだろうね。それらに少しでも振り回されないようにしようと思えば、あらゆる事実を疑ってかかるしかない。そして全力で事実を究明するために明確な証拠や、論理的な反証をかき集めなくてはいけない。
まぁ、そんなこと無理だろうけれどね〜www
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