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高羽そらさんインタビュー

対照的な戸籍のニュース

久しぶりにパソコンでログインしてブログを書いている。毎日朝から晩までキーボードを打っているから、やっぱりパソコンのほうがスムーズに文章を書けるな。

 

さて、日本には戸籍というものがある。これは中国から伝わってものと言われていて、同じ制度を使っているのは日本、韓国、中国だった。ところが韓国は2007年に従来の戸籍を撤廃している。

 

アメリカやヨーロッパには戸籍という制度がなく、ドイツには『家族簿』というものがあるらしい。フランスには出生記録が保存されている「市民籍』というものがあるそう。どちらにしても『家』というものの系譜を示す戸籍というものを採用している国は少ない。あくまでも個人単位の市民登録というのが一般的。

 

戸籍の是非については様々な意見があるだろう。ボク個人としては必要性を感じないけれど、まぁ別にあってもいいんじゃないかという気持ちもある。結婚したときの『入籍』という言葉には不思議な重みがあるしね。

 

そんな戸籍に関して、昨日はまったく対照的なニュースを見た。

 

「生活費が底をついた。自分たちには戸籍がなく、救急車を呼ぶことや市役所への相談はできなかった」住宅で餓死の女性

 

80歳の女性が餓死したというニュース。40代の息子が同居していたそうだけれど、無戸籍だということで役所に生活保護等の申請ができなかったということらしい。なぜ無戸籍なのかについては明らかになっていない。亡くなった女性は戦災孤児だったのではと考えられている。

 

詳しい事情はわからないけれど、この40代の息子は働くことができなかったのかな? 戸籍がなくても働くことはできるだろう。たしかに無戸籍の事実を隠そうとするのなら正社員は難しい。社会保険に加入できないから。

 

だけどアルバイト程度なら収入を得ることは可能なはず。病気等の働けない事情があったなら気の毒だけれど。ただこれは無知が招いた悲劇だとも言える。なぜなら戸籍を復活することは可能だから。

 

『就籍』という制度がある。例えば記憶喪失等で自分のことが思い出せない場合、裁判所に申請することで新たな戸籍を得ることができる。少し面倒な手続きは必要だかれど、正当な理由があれば新しい戸籍を取得できる。小説に使ったことがあるので、ボクもそのことを知っていた。

 

この事実を知っていたら、40代の息子さんはなんらかのアクションを起こせたのでは? 行政サイドも広報活動を通じて、こうした救済制度があることを広めていくべきだと思う。無知ゆえにあきらめている人を救うことは行政の責任だと感じる。

 

ただ『就籍』に関して言えば、こんな悪用例がある。

 

ばれた二重戸籍30年余、発覚は猫好き高じて… 合法取得も悪用

 

逮捕された男性は記憶喪失だった。それで『就籍』することで新しい戸籍を得た。そして生活保護も受給している。ところが本名を思い出した。その時点で申請すればよかったのに、そのまま本名で仕事を始めた。つまり新しい戸籍での生活保護費を失いたくなかったから。

 

この男性の場合は、制度を知っていて悪用している。極端な話し、記憶喪失だと嘘をついて新しい戸籍を取得できることも可能だということ。その人の記憶喪失がどうかについて、医師が証明することは不可能だと思うから。

 

たまたま昨日にこの二つの記事を見て、複雑な気持ちになった。小説のネタとしては面白いけれど、現実の出来事としては受け入れ難いよなぁ。

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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