音楽セッションは脳を活性化する
このブログでも過去記事で触れたように、脳と筋肉にはよく似ていて、鍛えることで年齢を重ねても成長することができるそう。それゆえ頭を使うことは大切。でもどうせ頭を使うなら、楽しめることで脳を活性化したいもの。
そう考えると音楽は脳を活性化するのに適しているように思う。過去の研究によると、好きな音楽を聴くだけでも脳は活力を取り戻すらしい。でも聴くだけでなく、楽器を演奏することでさらに脳を活性化する効果があるそう。
過去の研究によると、長期間にわたって楽器を演奏してきた人は認知症のリスクが低いことが確認されている。そういえばボクが働いていた京都祇園の芸舞妓事務所時代に同じことを感じていた。三味線や唄を担当している地方(じかた)さんは高齢でも元気な方が多かった。
舞を担当する立方(たちかた)さんも高齢者がいたけれど、地方さんは年齢を聞いて驚くことが度々だった。80代でも現役でお座敷に出ている人がいたからね。なぜ楽器を演奏している人は認知症のリスクが低いのか? リンク先の記事を読んで納得した。
『演奏は視覚・聴覚・触覚を同時に使いながら、リズムやメロディを調整する複雑な作業であり、脳の広範囲を刺激するため、認知機能の維持や向上につながる可能性が指摘されているのです』
なるほどね。確かに楽器の演奏というのは譜面を見つつ、耳や肌感覚をフル活用して演奏をする。ましてや他人と音楽セッションをする場合だと、自分勝手に演奏することができない。だから必然的に脳を鍛えることになるのだろう。
だったら楽器の未経験者はどうなんだろう?
最新の研究によると、楽器の経験がない人でも演奏方法を学び、音楽セッションを経験することで脳の機能が活性化することがわかったとのこと。つまり年齢や過去の経験の有無に関わらず、音楽の演奏を楽しむことで認知症のリスクを軽減できるということ。
音楽好きのボクとしては、とても納得できる結果。10代の頃にロックバンドをやっていたこともあるので、誰かと一緒に演奏することの楽しさや達成感が格別なのを実感している。ただし、音楽セッションには注意事項がある。
これもボクが実感としていることで、音楽セッションは演奏する人の人間性がモロに出てしまうということ。例えば他人とのコミュケーションが苦手で苦痛を覚えている人は、音楽セッションをやっても同じことを感じる可能性が高い。あるいは人間には相性があって、一緒に演奏する人の人間関係が影響してしまう。
気心の知れた人との音楽セッションはプラス面が多いだろう。でもその人間関係が微妙になってくると、メンバーに神経を使ってしまうことが増えてくる。失敗をしないか、下手だと思われていないか、というような気持ちに囚われてしまうと、ストレスが影響して脳にはマイナス面が増えてくると思う。
でも今は便利な時代。多少コミュ障の人でも、音楽の演奏を楽しむことができる。それはスマートフォンのアプリ。ボクが最近になってやっているのは、楽譜を見ながらピアノを弾くというゲーム感覚のアプリ。これが意外に難しい。
これだって五感をフルに使うし、うまく演奏できた時の達成感も味わえる。音楽は聴くだけなく演奏するのは本当に楽しい。でも他人とのセッションが苦手だと思う人は、一人でも楽しめるアイテムがそろっている。それらを上手く活用すれば、楽しみながら認知症予防ができると思うなぁ。
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