韓国で使えないiPhoneの機能
ちょっと怖い記事を見てしまった。デジタル社会において危惧しているのは不当な個人情報の利用。中国やロシアのような全体主義国家では、当然のように個人情報が搾取されている。もちろんアメリカだって、NSAのような組織が個人情報を密かに集めているだろう。
そうした国家による個人情報漏洩の砦となるのが民間企業。特にスマートフォン等のデジタル機器を製造している企業には、セキュリティに対する高い意識が求められる。もちろん企業には表の顔と裏の顔がある。だとしても、できる限りのことはやってほしいと思うのが消費者の心情。
そんな期待に応えてくれている企業がある。
韓国旅行前に注意!iPhoneの「探す」が使えない!その理由は?
夏休みに海外旅行へ行く人は多いだろう。特に韓国なら移動時間が短いので、2泊3日程度でも十分に楽しめる。ところが韓国でiPhoneの「探す」機能やAirTag等のGPSを利用するものが使えないそう。それは知らなかった。
なぜ使えないのだろう? 疑問に思って記事を読んでみて納得した。
「探す」機能は本当に便利。どこかにiPhoneを置き忘れたり、誰かに盗まれたりしても場所を追跡できる。登録をしておけば、待ち合わせ相手の居場所確認もできる。そんな便利な機能が韓国で使えないのは、Appleが何か違反したというわけではない。Appleが自主的に使えないようにしている。
その理由は韓国の法律。『収集した位置情報を6カ月間保存し、さらに政府が情報にアクセス可能な状態にする義務がある』というもの。
これは考えたら怖い。もしAppleや「探す」機能を韓国で使えるようにすれば、半年はそのデータを保存し、かつ政府の要請があれば提供する義務が生じる。まるで中国のようなやり方。北朝鮮との関係を考えると致し方ないのかもしれないけれど、個人のプライバシーを無視した法律なのは事実。
それゆえAppleとしては、この法律を不服として「探す」機能を韓国で使えないようにしているそう。このAppleの姿勢はユーザとしては嬉しい。Appleは犯罪の容疑者が使っているiPhoneのパスワード解除に関して、FBIの要請を断固拒否してきた。だから韓国においても「探す」機能を使えないようにしているのだろう。
Appleが個人情報を不当に扱っていないとは言わない。知らないところで悪用されているかもしれない。だとしても、企業としてこうした姿勢を見せてくれていることは嬉しい。自由に「探す」機能を使える日本はなんだかんだ言っても平和なんだろうね。
<お知らせ>
最新刊の『夢体脱』が全国の書店、並びみAmazon等のECサイトで販売中です。2012年に出版した『夢で会える 体外離脱入門』は、非物質世界の存在に『会う』ことがメインテーマでした。
でも『夢体脱』ではその出会いをどのようにして実生活に活かしていくかをテーマにしています。旧作を読んだ方にも新しい洞察が得られる内容になっています。是非ともよろしくお願いします。
Amazonでは単行本と同時に、Kindleの電子書籍でも購入していただけます。こちらからどうぞ。
ハート出版さんのサイトでも『夢体脱』の概要をご覧いただけます。こちらからどうぞ。
ブログの更新はFacebookページとX、並びにThreadsで告知しています。フォローしていただけるとうれしいです。
『高羽そら作品リスト』を作りました。出版済みの作品を一覧していただけます。こちらからどうぞ。