凡庸な設定を興奮に変える演技
午前中は雲が多かったけれど、天気予報通りに神戸の最高気温は31.1度まで上がった。湿度が高いので、坂道を歩くだけで汗びっしょりなってしまう。いよいよ買い物が難行苦行になる季節がやってきた。
そんな今日、11年使っていた腕時計の隠居に伴って購入した新しい腕時計が自宅に届いた。本来なら昨日に届く予定だったのに、配達トラブルがあって今日になってしまった。でもよく考えたら今日の方が暦的にはいい日だった。
注文したのが夏越の大祓の30日で大安。そして到着したのが今日の7月3日の友引で、かつ天恩日という吉日だった。きっと演技のいい日を選んで我が家に来てくれたのだろう。これから10年以上の付き合いになると思うのでよろしくね。
さて、ありがちな設定なんだけれど、俳優たちの素晴らしい演技で最後まで興奮して楽しめる映画を観た。
2024年 映画#114
『バッド・デイ・ドライブ』(原題:Retribution)という2023年のイギリス・アメリカ・フランスの合作映画。主人公のマットはヘッジファンドの共同経営者で、写真のリーアム・ニーソンが演じている。まぁ、彼が出ているだけで面白いのは確定だけれどね。
マットは優秀な営業マンで、投資で損を出した顧客を繋ぎ止めるのも上手い。ただ仕事に没頭していて家庭は顧みないという凡庸な設定第一弾。妻が離婚の相談で弁護士と会っていることも知らず、息子と娘がいるけれど子供たちにも愛想を尽かされていた。
ある日、妻に予定があるのでマットは子供たちを渋々学校へと送る。その時、正体不明の人物から連絡があって、彼の自動車に爆弾を仕掛けたとのこと。感圧式の爆弾なので、マットが車から降りると爆発する。
凡庸な設定第二弾として、彼の同僚が同じ爆弾で爆死する場面をマットは目の前で見せられる。もちろん子供たちも後部座席に乗ったまま。子供を車から降ろせば、遠隔装置で爆発すると脅されていた。
犯人の目的は、会社の共同経営者であるマットと社長が隠している闇資金を送金すること。マットと社長の許可がなければドバイの隠し口座から引き出しできない。さらに犯人は次々と爆破事件を起こすことで、警察にはマットが爆破犯だと思わせる。これまたベタな設定。
そんな凡庸な設定なので、ボクはすぐに真犯人がわかった。だからこの映画を別の俳優が演じていたらつまらない作品だったと思う。ところがそこはリーアム・ニーソン。微妙な心の変化が演技に現れていて、最後まで興奮の連続だった。
さらに子供たち二人の演技が最高だった。ほぼ車内ので3人のやりとりが中心だから、この映画は配役で成功した作品だと思う。新しい作品なのでネタバレはしないけれど、観て損はないとても面白い作品だった。最後の最後でブチ切れるリーアム・ニーソンは見応えがあるよ。
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