今日の言葉 2月19日
『イデオロギーは行動を阻む』
イデオロギーは常に直接的な関係を妨げ、行動を阻みます。私たちは観念としての平和を求めているだけで、実際に平和を求めているのではありません。私たちは言葉のレベルで平和を望んでいるだけなのです。そのレベルを誇らしげに英知のレベルなどと呼んでいますが、それは単なる思考のレベルにすぎないのです。
しかし「平和」という言葉は、平和そのものではありません。平和は、あなたや他の人々が引き起こす混乱が止んだ時にのみ、あり得るのです。私たちは、平和にではなく、観念の世界にしがみついているのです。私たちは新しい社会や政治のあり方を模索しますが、平和を模索しようとはしません。私たちは戦争の結果を調停することには関心を持ちますが、戦争の原因を取り除くことには関心を持ちません。
このような模索は、過去によって条件づけられた答えしかもたらしてくれないことでしょう。そしてこの条件づけは私たちが知識、経験と呼んでいるものに基づいており、常に変化している新たなる事実は、この知識に従って私たちの言葉へと翻訳され、解釈されてしまいます。こうして、あるがままと過去のものである経験との間に軋轢が生じます。
〜クリシュナムルティ著『四季の瞑想—クリシュナムルティの一日一話』より〜