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高羽そらさんインタビュー

ガストンとの対話2 Vol.52

ガストンさん、先日ネットで興味深い対談を読みました。東大の教授が研究している内容にびっくり! ひとつの細胞から3次元の組織や構造体を作ることが成功しつつあるとのこと。

 

「もっと具体的に説明してくれないか。何をしているのかわからん」

 

例えば筋肉の3次元組織を作れば、人工的に培養された食用の「培養肉」ができるそうです。あるいは犬の鼻の細胞で3次元組織を作れば、「匂い」に対する超高感度のセンサーが作れたりするそうです。そのうちヒューマノイドの皮膚を、本物の人間と区別ができないレベルにまで作れるかも。まるでSF映画の世界ですね。

 

「なるほど。それは面白い研究だな。その「培養肉」というのはうまいのか?」

 

オランダで最初に作られたそうですが、まだ脂肪を培養していないので味はイマイチとのこと。肉の味は脂肪の味ですからね。それでこの教授は脂肪を培養することができるので、かなり美味な「培養肉」を作れる目算があるそうです。ただ大きな問題があります。

 

「なんだ?」

 

今の状況だと、100gで3,800万円ほど費用がかかるそうです!

 

「わはは、それは面白い! 家を一軒売っても食べられるかどうかだな」

 

そうなのですよね。でも、4万人が「培養肉」を食べるようになると、1Kgで600円くらいになるそうです。つまり需要しだいということですね。とてもユニークな研究ですが、世間の価値観を大きく変えるかもしれません。

 

「続けてくれ」

 

例えばこの「培養肉」に関して言えば、動物を殺す必要がなくなります。ひとつの細胞から食肉を培養するわけですから、動物の命をたとえ一匹でも奪う必要がありません。動物を飼育していた穀物を人間の食料に転用できますから、さらに無駄がありません。まぁ、こんな「培養肉」を食べたら体に悪いという意見や中傷が、山ほど湧いてきそうですけれどね。

 

「だがそうなると、今までベジタリアンを自認していた人間も、肉に食らいつくことになるかもしれないな」

 

そうですよね。ベジタリアンであることの理由はいろいろです。体質的に肉を食べられない人がいます。あるいは動物性の食物を健康上の理由で避けている人もいます。さらに最も多いのが、動物の命を奪いたくない、という人ですね。そうした人たちが、再び肉を口にするようになるかもしれません。そうした動向がどのように変化するか、とても興味があります。野次馬的な感覚ですけれどね。私の場合はそうしたことに一切こだわりを持っていませんから。

 

「こうした科学の進歩は、人間の価値観を見直す為のいい機会になる。今までかたくなに守ってきた信念が、崩れ去るかもしれないからな。話のついでに食べ物で考察してみよう。肉食に関してだけでも、世の中の意見は大きく分かれる。正しい食事と、悪い食事だ。なぜそうなる?」

 

それは人間の体を健康に保つためですね。あるいは自分の抱えている倫理観を守る為でもある。毒を食べたら死にますし、信条に反する行動を取ることは精神を傷つけます。どちらにしても健康でいられませんよね。

 

「もっと深く、根本的な視点で考えてみてくれ。なぜ良いものと悪いものにわかれるのだ?」

 

それはこの物質世界が二元化しているからですね。分離しているからです。分離した個人という「自我」が存在する限り、良いものと悪いものが発生してしまう。それは精神的なことだけでなく、物理的にも同様です。アレルギーなどはそうした典型的な例ですね。ある人は食べでも問題ない食品が、別の人にとっては命に関わることになる。この根底にあるのは、分離という思い込みです。

 

「そうだ。それはここで何度も対話してきたことだ。そうした物質をナノレベルで見ていけば、境界線が薄れてくる。素粒子レベルの視点を持てば、それは究極的にはたったひとつのエネルギーであることが理解できるであろう。人間の科学はまだそこまで至っていないがな。たったひとつのものが、毒になったり健康を助けたりする。この事実を見て何を感じる?」

 

人間の意識と酷似していますね。たったひとつの意識なのに、個人として分離しています。そして聖人と呼ばれるような人もいれば、シリアルキラーのような犯罪者もいます。物質も意識も、本当は全てがひとつのはずなのに、こうして分離してしまう。物質世界においては、こうした二元化は避けられないのでしょう。

 

「なぜ毒が存在するのか? なぜ悪が存在するのか? このことを真剣に問うべきであろう。肉体を持った人間にとって、毒や悪が存在するのは事実だ。だがそれらは自分と全く同じものからできている。それは矛盾に見えるであろう? 『自我』の視点ならば矛盾以外の何ものでもない。だが『真我』の視点は違う」

 

どのように違うのでしょうか?

 

「統合された意識である『真我』の視点は、この物質世界がひとつのものから成り立っていることを知っている。それが二元化のなかで物質化していることを理解している。もちろん毒は摂取しないだろうし、信条に反する行動は取らないであろう。だが悪を非難することも、毒を忌み嫌うこともない。悪をを為す人間を批判もしなければ、毒を食するものを責めたりもしない。どのような悪も、どのような毒も、この物質世界を構成している貴重なひとつのピースだとわかっているからだ。そのどれかが欠けるだけで、物質世界が存在しないことを知っているからだ」

 

物質化している私たちにとって、悪や毒は常に存在するものなのですね。それを含めてのワンネスなんだ。全てがひとつだと理解することは、まさしくそれらが「全て」だと知ることですね。

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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