今日の言葉 12月1日
『独りあることには美がある』
今まで孤独であったことが、あなたにあるのかどうか、つまり自分が誰ともつながりを持っていないことを突如として実感し───知的に認識するのではなく、事実として身につまされるのです───、自分が全く孤立していると実感したことが、あなたにあるのかどうか、私には分かりません。
あらゆる類の思考や感情が麻痺し、あなたは八方を塞がれてしまいます。頼れる人もいません。神様たちや天使たちも皆、雲の彼方に去ってしまい、雲が消えると同時に、かき消えてしまいます。あなたは全くの孤独です。しかしここで私は独りという言葉を使うつもりはありません。
独りあることは、全く違ったことを意味しています。独りあることには美があります。独りあるということは、全く異なった何かを意味しているのです。そしてあなたは独りあらなくてはなりません。
貪欲さや羨望、野心や倣慢さ、功績やステータスといった、社会の心理構造を成している諸々のものから脱却すると、人は完全に独りになります。これは極めて特別なことです。すると、そこに大いなる美、大いなるエネルギーの感覚が起こります。
〜クリシュナムルティ著『四季の瞑想—クリシュナムルティの一日一話』より〜