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高羽そらさんインタビュー

SOLA TODAY Vol.808

世界中から一斉に兵器が廃棄され軍隊という組織が消滅したら、想像し得る限り最大の平和が訪れるように思える。

 

だけどそれだけでは安心できない。犯罪者やテロリストが持っている武器も完全に押収する必要がある。国家が丸腰になってしまうと、そうした犯罪者たちを抑止することができなくなるから。

 

要するに本当の意味で平和というものは、これまでの人間の意識を根本からひっくり返すようなパラダイムシフトが起きない限り訪れない。

 

現段階において、そのことを世界に期待するのは無理だろう。そうすると軍隊や警察を否定することができなくなってしまう。

 

「軍隊はなんのためにあるのか」……ノルウェー軍の志願者募集動画にこめられたメッセージが深い

 

ノルウエー軍の志願者募集用に制作された動画について書かれた記事。短いものだけれど、とても印象的だった。

 

動画のスタートは、軍の装備が最新式であり、常に進化していることが示される。さらにその装備を使って、兵士たちが訓練に励んでいる様子も流される。まるで映画のワンシーンのようで、北欧の国にこんな最新の軍備があることに驚かされてしまう。

 

そして締めくくりが印象的だった。それらの軍隊が何のためにあるのか? と自ら問うている。

 

そこで若いカップルが大自然の美しさを眺めている映像が流れる。この映像が問いの答えだった。

 

軍隊の存在は、『何も起こらない」ということを守るため。

 

兵器や軍隊がこの世から消滅するのは理想だと思う。だけど現代社会にそのことを期待するのは難しい。国家は理想へ向かって努力すると同時に、現在の国民生活を守る義務がある。だからこそ軍隊が必要だ、というメッセージになるんだろう。

 

日本でも憲法改正が取りざたされるようになったことで、自衛隊についての認識が見直されている。第二次世界大戦のように大規模な戦争は、今の社会では起きにくいと思う。それは大量殺戮兵器が量産されているから。

 

ただその分、小さな戦争はいつどこで起きても不思議じゃない。ロシアのクリミア併合は明らかな侵攻だし、朝鮮半島の危機だって完全に去ったわけじゃない。中国がチベット民族やウィグル民族に対して行なっていることは侵略と言っていいだろう。

 

日本は平和なように思えるけれど、それは微妙なバランスによって維持されているだけ。もしアメリカ軍が日本から完全撤退すれば、中国は尖閣諸島を一気に奪いに来るのは必然。その証拠に、ほぼ毎日尖閣諸島に中国軍の船舶が姿を見せている。

 

日本はアメリカというボディガードをつけた若い女性のようなもので、今のところは誰も手を出せない。だけどそのボディガードにそっぽを向かれたら、若い女性は護身術を学ぶ必要が出てくる。催涙スプレーや、治安状況によっては銃だって必要になるかもしれない。

 

憲法9条は水戸黄門の印籠じゃない。侵略者にとって、他の国の憲法なんてどうでもいい。アメリカという助さん角さんがいないときに印籠を見せても、ご老公はあっという間に悪代官等に斬り殺されてしまうだろう。

 

まだまだ理想的な平和は遠い。理想へ近づくことは大切だけれど、憲法論議が高まっている今こそ、自衛隊という組織のあり方について真剣に考えるべきだと思う。

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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