SOLA TODAY Vol.823
考えれば考えるほど、答えの出ないことがある。
だけど思考停止してしまうと、さらにやっかいになってしまうものがある。それは、どのようにして情報を得るかということ。
「それはデマだ!」の主張自体がデマ…という事態にどう向き合うか
ネット社会にはデマがあふれている。このブログでも何度か取り上げているけれど、デマの拡散による風評被害は無視できないものになっている。
だから入手した情報に関して、それが事実であるかどうかを意識する人は増加しているだろう。ただ現実はもっとややこしい。
ある情報に関して、「それはデマだ!」と書かれた情報自体がデマだということが増えているらしい。デマを警戒している人は、そうした声に耳を傾けてしまう。そして「あの情報はデマだった」と拡散してしまう。デマを嫌っているのに、知らずにデマを拡散していることになる。
こうなるとどうしていいのかわからない。最初に書いたように、考えれば考えるほど答えが出ない。
もちろん一次情報に接触するのは基本だろう。芸能人のゴシップに関しても、今はブログで本人が情報発信することが可能な時代になった。だけど著名人が真実を語っているとは限らない。都合の悪いことは否定するだろう。
どうすればいいんだろう? こうして考えているあいだにも、次から次に情報が流入してくる。その対応に疲れ果てて、思考停止になっても仕方ない気がする。
そこでボクなりに考えてみた。結論から言えば、人間は自分の信じることしか真実だと認識しない。まずはそれを受け入れることだろう。
そして入ってくる情報に関して、ボクはすべてがデマだと思うようにしている。真実として最初から認識するのではなく、テレビのニュースであってもデマだと思って接している。
そこまで徹底しても、ボクが信じることは事実だと思うだろう。だからこそ前提として、自分がデマを扱っていることを自覚しておくべきだと思う。そのうえで情報を拡散するとき、ボクなりのルールを決めている。
他人や特定の組織を誹謗中傷するような内容は拡散しない。事実であってもデマであっても、誰かを傷つけることになるから。もしそうした記事を拡散したいと感じる場合、ボクの意見だということを付け加えておく。
そしてできる限り笑えること、楽しいことを拡散するようにしている。先ほどの例とは逆に、事実であってもデマであっても笑えるのならいいと思う。だから真実かどうかをあまり気にする必要はない。
答えが出ない問題だけれど、これからも考え続けていきたいと思う。
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