嘘から出たまことが起きた!
アメリカ大統領選挙は、予想されていたとおり混乱してるね。いまのところバイデン氏が優勢。このまま行けば勝利しそうな気配。
だけど郵便投票の関係でまだ集計できていない州があるし、不正選挙だということで、トランプ大統領が特定の州の集計差し止めを起こしている。
最終的な結果が出るまでしばらくかかりそうだし、最悪の場合、不利と見た共和党支持者の右派勢力が暴動を起こす可能性も否定できなくなった。もしそんなことになれば、世界中がその混乱に巻き込まれてしまう。
トランプ大統領が、あることないことをいうのは事実。彼のツイートを見ていると、昨日だけでもかなりの数の投稿がTwitter社によって非表示にされている。ただ問題なのは、事実であるなしに関係なくその発言を盲信する人がいること。
その事実を証明するかのように、大統領選挙と同時に実施されている連邦議会選挙であることが起きている。
ネット発の陰謀論「Qアノン」支持者が米議会で初当選。彼女は何者なのか? トランプ氏の反応は?
昨日に選挙速報をチェックしていると、見慣れない文字が目に飛び込んだ。『Qアノン』支持者の女性候補が下院議員に当選したとのこと。
『Qアノン』って何?
それで調べてみると、このリンク先の記事にたどり着いた。Qという謎の人物が陰謀論をネットでアップした。何の根拠もないもので、まちがいなく完全なデマだと思われる。どのようなものか記事から抜粋してみる。
『トランプ大統領が、世界規模の小児性愛組織から世界を救おうと密かに活動しているという話が基礎にある。それによると、トランプ大統領はマスコミや政財界、ハリウッドなどの大物による闇の組織「ディープステート」と戦っている』
最初にこの陰謀論が出たのは、4年前の大統領選挙とのこと。小児性愛者の犯罪に民主党の左派が関わっているという陰謀論が発端。そのデマを信じる人が『Qアノン』という組織を作り、いまになって議員候補を送り出すまでになった。そしてその一人が当選した。まさに、嘘から出たまことだよね。
この『Qアノン』には日本支部もあって、小児性愛者から日本を守ろうという活動をしているそう。ただやっかいなのは、アメリカの『Qアノン』の過激派は武装している。武器を手にして民主党の左派を脅すだけでなく、殺害を計画しているという情報もあるそう。だからFBIもテロ活動として彼らの動きに注目している。
陰謀論なんて、そのほとんどがデマだろう。日本でも様々な陰謀論が飛び交っている。東北の震災が地震兵器だといまだにいっている人がいるからね。そしてそんな根も葉もない陰謀論は勝手に拡散されていく。そしてこのアメリカの組織のように、具体的な形をとって行動する人が出てくる。
今回の大統領選挙でも、これから陰謀論が飛び交いそうな気配に満ちている。自分たちの支持者が負けそうになったとき、そんな陰謀論を持ち出して暴動を起こす人が出てきても不思議じゃない。
今朝のニュースを見ていると、台湾の政府関係者がアメリカの混乱を危惧しているとのこと。速やかに大統領が決まらずにアメリカが機能不全に陥ったとき、中国が台湾に武力行使する可能性があるというもの。これは決して飛躍した不安じゃないと思う。
とにかく民主的な方法によって、大きな混乱を起こすことなく次の大統領が決まることを願っている。
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