今日のウィルバーくん 1.13
さて、今日はラマナ・マハルシの言葉の三行目を見ていきます。念のため、その言葉を書いておきます。
この世界は幻である。
ブラフマンだけがリアルである。
ブラフマンは世界である。
この文章をじっくりと見れば、三段論法になっているのがわかるはずです。ですから今日の三行目は必然的に導かれるものです。
一昨日のブログで、対象として見たり感じることのできるこの世界は、リアルな自分ではない、との言葉を紹介しました。
そして昨日のブログで、そのリアルなものがブラフマン、つまり目撃者である真我だ、と解説するウィルバーの言葉を見ていきました。
そこで三段論法を活用すると、どうなるのか。
私たちが日常的に認識している世界は幻であってリアルではない。リアルなものはブラフマンという真我である。だからブラフマンは世界である、という結論に到達します。
では、ウィルバーの文章を見てみましよう。
〜以下抜粋。
「ブラフマンは世界である」。空は即、そのまま色(形)である。それは一つであって、二つではない。「空性」とは「形」である。顕現された世界は、リアルでないこと、ブラフマンだけがリアルであることを悟ったあと、その時、あなたは「絶対と相対は二つではない」ことを知る。あなたは涅槃(ニルヴァーナ)と輪廻(サンサーラ)を繰り返すこの世界が、二つではないことを知る。
あなたは見者と見られるものが二つでないことを知る。ブラフマンと世界は、二つではない。これは、いったいどういうことか。この世界は今、窓の外で鳴く鳥の声である。全世界は、NOWHERE(NOW-HERE)、ほかのどこでもない。あなたの今の無形の意識のなかにある。あなたは大海を一息で飲み干すことができる。なぜなら、全世界は、あなたの純粋な「自己」、常に現前する偉大な「私──私」のなかにあるからだ。
最後に、もっとも大切なことをラマナは言う。この「自己」、この解放は、獲得できるものではないということだ。ちょうど、あなたは自分の足や肺を獲得できないのと同じことである。
〜以上抜粋。ケン・ウィルバー著『ワン・テイスト』より。
昨日も書きましたが、言葉の多様性に惑わされないでください。ウィルバーが言っていることは単純です。
『すべては一つである』
ラマナの三行の言葉が伝えたいことは、この一言だけなのです。色即是空、空即是色。般若心経の文言と同じです。
さて明日は、この言葉を総括しているウィルバーの文章を紹介します。
『夢で会える 体外離脱入門』は在庫僅少ですので、お求めの方はハート出版さんや書店に問い合わせてください。Amazonでの注文はこちらです。
『ゼロの物語』3部作は電子書籍のみの販売となりますので、こちらのホームページから販売サイトに行ってくださいね。
『STORY OF ZERO BOOK Ⅰ 〜ENCOUNTER〜』は全世界のAmazonで配信中です。日本のAmazonはこちらです。
コメント (0件)
現在、この記事へのトラックバックは受け付けていません。
コメントする