SOLA TODAY Vol.541
初体験は、その後の人生に影響を与える。
先日このブログで取り上げた記事でも、就活時に就職氷河期を経験した人に大きな影響を与えていると書かれていた。
そして初体験はトラウマ的なことだけではなく、楽しいことに関しても大きな影響力を持つらしい。
大人になってからの音楽の好みは14歳の時に聴いた音楽で形成されている
ネットの普及により、これまで知られていなかったビッグデータが収集されている。個人の好みを広告に反映させるため、サイトの運営者はそうしたデータを貯め込んでいる。
音楽もストリーミングが主流になり、ビックデータが集まるようになった。ボクはApple Musicを利用しているけれど、この記事のデータはSpotifyの利用者から集めたデータを元にしている。
それによると、大人になってからの音楽の好みは、14歳のときに聴いた音楽で形成されているらしい。
女性は男性よりも早い時期に影響されるそうだけれど、男女を平均するとだいたい14歳くらいがそのメインとなる。20代のころに聴いた音楽は、10代のころに聴いた音楽の半分も影響力を持たないとのこと。
ボクはこの結果に、めちゃめちゃ同意する!!!
まちがいなくそうだと思う。
ボクが音楽に関して最初に衝撃を受けたのは、7〜8歳のころ。親戚の男性にビートルズの『Let it be』を聴かせてもらって、この曲の不思議な魅力に取り憑かれた。だけどそれは単なる布石にすぎない。
中学生になってFMラジオ等で音楽を聴くようになったとき、最初に感動したのはカーペンターズだった。カレンの魅力的な声に言葉を失った記憶がある。そして同時期に大ヒットを飛ばしていた、オリビア・ニュートン=ジョン。この二人の女性ボーカリストに、ボクはハートを射抜かれた。
こうなると洋楽から離れられない。小学生のころに感動したビートルズが復活する。中学生のころにはすでに解散していたけれど、ポール・マッカートニーはウイングスを結成していたし、ジョン・レノンも健在だった。
友人たちのあいだでちょっとしたビートルズブームがあり、手持ちのLPレコードを交換して必死で聴いた。そして時代はハードロック全盛で、レッド・ツェッペリンを筆頭に、ディープ・パープル、クイーン、エアロスミス、そしてキッス等が世に出てきた。
ボクは中学生になってギターを手にして、キッスのコピーバンドを結成した。だから14歳のころはハードロックのとりこになっていた。レコードを買えないグループのアルバムは、FMラジオを録音してカセットテープに残した。とにかく浴びるように音楽を聴いていた時代だった。
それらのすべてが、今のボクに影響を与えている。最近になってヘビロテになっているのは、レディガガ、ケイティ・ペリー、アリアナ・グランデ、テイラー・スウィフト等。つまり女性ヴォーカリストにハマっている。その基礎になっているのは、カレンであり、オリビアだろう。
さらに現在活躍しているミュージシャンの曲でも、好きになるのはどこかハードロック的な雰囲気を持っているグループが多い。ハードロック自体は死語のようになりつつあるけれど、そのロック魂は引き継がれている。ディストーションの効いたギターの音を耳にすると、今でも心が震える。
もちろん14歳当時の曲を今でも聴く。キッスやエアロスミスなんか、まだ現役だものね。ボクが敬愛するジェフ・ベックだって、いまだにギターを手にしてステージに立っている。
こうして振り返ると、ボクは14歳のころに素晴らしい音楽に囲まれていたと思う。それはその時代に生きたから、そう思うだけかもしれないけれどね。
今の30代の人が14歳のころに聴いた音楽は、その人にとっては忘れがたい影響力を持つのだろう。他の世代でも同じはず。
さて、現代の14歳はどんな音楽を聴いているんだろう? それらの曲はその人の音楽の根として、魂の奥深くに浸透していくんだろうね。
『高羽そら作品リスト』を作りました。出版済みの作品を一覧していただけます。こちらからどうぞ。
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