心配しつつ、心配させない
慢性腎不全と診断されたミューナの闘病記録。
前回に通院して皮下点滴を受けたのは12月14日(月)のこと。そのときにボクがやらかした流血騒ぎはその日のブログに書いたとおりwww
おでこの傷はまだ残っているけれど、とりあえず出血は止まり傷は塞がりつつある。今日になってようやく絆創膏から解放された。
ただその日の夕方、ミューナの様子が変だった。元気がなくなり、まったく水を飲もうとしないし、キャットフードも口にしない。点滴をしたばかりなので脱水の心配はないけれど、水を飲まないのは腎臓病にとってはマズい。
それでも夜になるまでは楽観視していた。ところが灯りを消しても、ミューナ用に作ったベッドから出てこない。いつもなら電気を消すとうれしそうに走り回るんだけれど、じっとしてまったく動かない。
困ったことに、それが朝の6時ころまで続いた。さすがにボクも妻も眠れず、不安に押し潰れそうになって夜を明かすことになった。
ところが夜明けとともに復活。トイレでオシッコを済ませると、キャットフードを食べてくれた。それでどうにか2日連続で病院に行くことは防げた。
そもそも腎不全は治癒する見込みのない病気。残った腎臓の機能をできるだけ働かせて、少しでも一緒にいられる時間を伸ばすしかない。おそらく7日間ほど点滴期間があいたことで、尿毒症の症状が出たんだと思う。そういえば月曜日の朝も、ベッドから出てこなかった。
ところが月曜日の夜から火曜日の朝にかけて、皮下点滴が効いてきたのだろう。それで火曜日の朝には復活したということなんだと思う。その後はしばらく心配していたけれど、今日の段階では元気にしてくれている。ただ、2週間ほど前に比べると食事の量は減っているけれど。
でもこれが闘病ということなんだと思う。主治医の先生が「水を飲まなくなったり食欲がなくなったら、1週間以内でも来院してください」と言ってくださった。つまり状況によってはそうなる可能性があるということだろう。
いまのところは普通にしてくれているので、予定どおり次の点滴は月曜日のつもり。だけど今週の様子を見ていて、妻と話し合ったことがある。
それは『ミューナのことを心配しつつ、彼を心配させない』ということ。
猫というのは本当に敏感。特にここ1ヶ月ほどは通院しているので、ボクや妻の動きに対してかなり神経質になっている。ボクが買い物に出るだけでも、あわててコタツに隠れてしまう。
だからボクと妻がミューナの様子を見て心配すると、その気持ちがストレートに伝わってしまう可能性が高い。彼にはその内容までわからず、不穏な空気として緊張感を受け取ってしまうだけになる。いつもとちがう気配を感じさせることで、余計なストレスを与えてしまうことになりかねない。
だからミューナの飲水量や食事量、あるいは体調などに注意を向けるとき、できるだけ素知らぬ空気を作り出すように意識している。もっと水を飲んでほしい、もっとフードを食べてほしい、という気持ちがボクたちから出ることで、かえって彼を警戒させてしまうように思っている。
難しいことだけれど、できる限り普段の状況を維持しつつ、ミューナの様子をチェックしていくことを妻と確認した。
その一方で、隠し事をしない姿勢も大切にしている。深刻にならない明るい言い方を心がけて、「水を飲まなかったり、ご飯を食べなかったら死んでしまうよ〜〜!」とミューナに向けて平気で言っている。
すると不思議なもので、その直後に水を飲んだりフードを食べたりしてくれる。不安にさせないよう意識しながら、ボクたちの正直な気持ちを伝えていくのがベストなのかもしれないなぁ。まだまだ試行錯誤ばかりしているけれど、できる限り快適に過ごしてくれるよう全力を尽くしたいと思っている。
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