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高羽そらさんインタビュー

常識は日々アップデートしてる

常識は相対的なもので、時代によって大きく変化する。同じ日本人でも、ボクたちと江戸時代の人たちとの常識感覚は、互いを外国人かと思うほとかけ離れているはず。特に現代社会は変化のスピードが速度を増しているので、昨日の当たり前が今日になって陳腐化することもある。

 

小説や映画の世界は、そうした常識を前提として成立している。だから時代の変化とともに作家は常識をアップデートしていかないと、創作した物語が破綻してしまうことになる。

 

これは要注意だなぁ、という記事を見つけた。

 

「一卵性双生児の遺伝情報は同一ではない」ことが明らかになってきた

 

一般的な常識として、一卵性双生児のDNAは同じだとされている。だからボクも『ゼロの物語』を書いたときにその事実を使っている。少し古い手法になるかと思うけれど、犯罪を扱ったミステリ小説にも応用されてきた。双子のDNAをトリックとして使うもの。

 

でも最新の研究によると、そうではない事例が認められているそう。遺伝子の研究が進化したことで、ゲノム解析がより詳細になってきたからだと思う。

 

リンク先の記事によると、およそ15%の確率で一卵性双生児の遺伝情報にちがいが認められているとのこと。つまり犯罪のトリックに使おうとしても、厳密に調査をすれば別人であるのを証明できることになってしまう。

 

この現象は『モザイク現象』と呼ばれている。同じ受精卵が分割しているので、本来はまったく同一のDNAになる。この研究結果をふまえても、およそ85%の双子は同じ遺伝子情報を持つことになる。それでも100%じゃない。

 

この現象は遺伝子の突然変異が影響しているらしい。それも『モザイク現象』の場合、受精卵が2つに分割する前に突然変異が起き、それが双子のどちらかに継承されているそう。双子になってからの突然変異ではないというのが興味深い。

 

こうした現象が起きているということは、さっそくボクの常識をアップデートしておかなくては。逆にいえば、この『モザイク現象』をあえて取り上げることで新しい物語ができるかもしれないよね。

 

こうして考えてみると、人間にとってまだ知られていないことって無限大にあるような気がする。1000年くらい未来の物語をボクたちが見れば、まったく理解できないことがいくつもありそう。でもそれは常識という曖昧な概念に限られている。

 

人間にとっての喜び、悲しみ、苦しみ、愛というものは、ある意味絶対的なものだと思う。だから人間を感動させる要因は、いつの時代でも基本的に同じなんだろうなぁ。

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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