謎だらけでも超面白い映画
ボクは新しい小説と出会う場合、映画がきっかけとなることが多い。面白い映画を観たことで原作の存在を知り、それを読むことでその物語の世界をより深く理解するというパターンが圧倒的に多い。最近では『デューン砂の惑星』がそう。
その同じパターンで原作を読みたくなる作品に出会った。映画は3部作となっていて、なんとなくその1作目を観た。これが謎だらけなんだけれど、めちゃめちゃ面白い。時間を忘れて見入ってしまった。
2023年 映画#193
『メイズ・ランナー』(原題: The Maze Runner)という2014年のアメリカ映画。
とにかく最初から最後まで謎だらけ。主人公のトーマスという青年がエレベーターで物資と一緒に運ばれている。着いた場所は見上げるような高い塀に囲まれた場所。草原や森があるけれど、野球場のように周囲を囲まれていて逃げられない。
月に1度、新入りの青年が食料と一緒に運ばれる。かなりの人数の若者たちが共同生活をしている。ルールが決められていて、とりあえずは平和が保たれている。誰もが数日で名前だけを思い出すが、それ以外の記憶は完全に消えている。
一箇所だけ塀の一部が開いている。ところが夜になると閉まり、その向こうには恐ろしい怪物が待ち構えている。若者たちは逃げ道を探すため、足の速い人間を選んで開口部の奥を調査していた。迷路状になっていて、逃げ道は現状では見つかっていない。ここだけでも謎に満ちた設定になっている。
やがてトーマスは少しだけ記憶を取り戻す。そしてある突発的な出来事がきっかけで脱出口が見つかる可能性が高くなった。こうなると平和だった集団は分裂する。女性として初めて送り込まれたテレサの手には、「これで最後だ」というメッセージがあった。つまり新入りはこないけれど、食料も届かないかもしれない。
そのうえ怪物が迷路から抜け出して襲いかかるようになった。こうなると逃げるか残るかの選択になる。ここからがマジで面白い。結果としては脱出組に犠牲者は出たものの、どうにか脱出に成功する。だけど辿り着いた研究室で、自分たちが人体実験されていたことを知る。
地球は太陽の暴発によって人類の多くが死んでいた。そのうえ謎のウイルスによって人類は絶滅寸前だった。そこでウイルスに免疫のある若者がこの施設に集められて実験を受けていたという設定。これもどこまで事実かまだ信用できない。
ということで脱出したメンバーは、この計画を執行している科学者によって次の試練を受ける。続きが気になって仕方ないので、近いうちにこの3部作を全部観ようと思う。そして原作を読むつもり。そうすればこの物語の世界観が理解できるだろう。
ちなみにとても懐かしい俳優さんが出ていた。トーマスの親友となるニュートを演じていたトーマス・ブロディ=サングスターという俳優。これだけではわからないだろうけれど、『ラブ・アクチュアリー』という映画でリーアム・ニーソンの息子役を演じていたサムという名を聞けば思い出す人は多いだろう。
『ラブ・アクチュアリー』は彼にとってデビュー作で、まだ幼さを感じさせる少年だったけれど、この作品では立派な青年になっている。でも面影はそのままで、少年時代の可愛い雰囲気を残しているのが嬉しかった。
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