生還の拍手がもたらす悪夢
今日はリビングとダイニングのワックス掛けを済ませたことで、年末の大掃除の作業は完了。でもまだ大掃除の終了宣言はしない。
今週にマンションの排水管清掃がある。それで毎月末にやっていた排水口の清掃を10日ほどずらした。毎月やっているので大掃除とは関係ないけれど、気持ちが残ったままで終了宣言する気になれない。だから明後日の排水口の掃除を終えてから、今年の大掃除の終了を宣言しようと思う。
まぁ宣言したからと言って、ご褒美が出るわけでもないんだけれどね。あくまでも自己満足。掃除の達成感はやった人だけが体感できる特別なものだから。ということでもうひと頑張りしよう。
さて、過去に観た作品なのにすっかり内容を忘れていた映画を観た。久しぶりに見直して、当時には感じなかった悪夢を目の当たりにした。
2023年 映画#177
『ワールド・トレード・センター』(原題:World Trade Center)という2006年のアメリカ映画。タイトルだけで2001年に起きた911テロを題材にした作品だとわかる。実話を元に映画化された作品で、主人公二人のモデルになった人たちが監修している。だからかなり事実に近い内容とのこと。
その二人の主人公とは港湾警察官のマクローリンと部下のヒメノ。マクローリンを写真のニコラス・ケイジが演じ、ヒメノはボクの好きなマイケル・ペーニャが演じている。マイケル・ペーニャが若いのでとても新鮮だった。
ツインタワーにジェット機が突入した際、この地域を管轄する港湾警察官たちは一斉に呼び戻されてタワーへと向かった。一人でも多くの人の命を救い、怪我人を救出するため。もちろん大勢の消防士たちも現場に駆けつけている。
悲劇だったのはジェット機の突入とタワーの崩壊までに時間差があったこと。マクローリンたちはタワーに突入した直後に崩壊に巻き込まれた。この時の映像は本当にリアル。さすがオリバー・ストーン監督という映像だった。
結果としてマクローリンとヒメノは瓦礫の下敷きになって動けなくなってしまう。その救助までの様子を描いた作品。詳細は省くけれど、いくつもの偶然や、元海兵隊員のルール無視の救出活動があったから二人は助かった。
初めて観た時は、二人が救助されたことでホッとして感動した。あぁ、良かったという思いで映画を観終えた。二人に強く感情移入していたからだろう。だけど久しぶりに見直して、オリバー・ストーン監督の真の意図を突きつけられた。
二人の救出を拍手と涙で迎える仲間や家族。だけど遭難して助け出された警察官や消防士はたった20人だけ。この二人は18人目と19人目だったそう。つまり、多くの警察官や消防士がタワーの崩壊によって命を落としている。監督はそのことを伝えたかったんだと思う。
主人公の救出に観客の意識を向けさせることで、このテロの真の恐怖を描こうとしたのだろう。昨日までの日常が一瞬で悪夢に変わるのがテロや戦争。これは今でも変わらず起きている。そして大勢の血が流されている。人間はいつまでこんなことを続けるのだろう?
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