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高羽そらさんインタビュー

睡眠中でも声を聞き分ける

怪我や病気で意識不明の人、あるいは亡くなる直前で昏睡状態の人でも、その人に呼びかける声が聞こえているらしい。だから積極的に呼びかけるように医師たちは話してくれる。

 

本当にそうなのだろうか? そんな疑問に対して答えてくれる研究結果が出ている。

 

脳は眠っていても「知っている人の声と知らない人の声」を判別できる可能性

 

眠っているときのボクたちは、意識不明の人と同じような状態のはず。そんな睡眠中に、人は「知っている人の声と知らない人の声」を聴き分けていることがわかった。研究を発表したのはオーストリアのザルツブルグ大学の研究チーム。

 

実験方法はシンプル。眠っている人を起こさない音量で、さまざまな音声データを聴かせた。家族やパートナーのような身近な人の声や、まったく知らない他人の声が混在している。眠っているときに音を聞かせると、脳波が二つの反応を示すらしい。

 

その二つとはK複合波とマイクロ覚醒というもの。K複合波は知覚した外部刺激が無害であるときに多く発生する。睡眠を促進するため、目覚めないようにすることが目的らしい。

 

マイクロ覚醒はまだ不明なところが多いそうだけれど、機能としては危険予知のような働きがあると見られている。異常を検知して、寝ている人間を覚醒させることが目的だろうとのこと。

 

眠っている人に「知っている人の声」を聞かせると、「知らない人の声」よりも多くのK複合波を発生させた。知っている人の呼びかけに反応しないように、より強くK複合波を出すそう。安全だと思っているからだね。

 

ところが「知らない人の声」を聞かせるとマイクロ覚醒が増加する。寝ている人にとって危険な情報かもしれないので、目覚めさせようとするのだろう。でも面白いことに、目が覚めない程度に「知らない人の声」を聞かせていると、やがてK複合波が落ち着くそう。脳は眠りながらもその声が安全であることを学習していくと考えられている。すごいよなぁ。

 

だからホテルのような知らない環境で眠ると、K複合波は増加して対応しようとするのに、危険を感じるマイクロ覚醒もより活発になる。つまりシーソーゲームのようになって、マイクロ覚醒が勝つと眠れなくなってしまうのかもね。

 

こうした脳の働きは、猫を観察しているとよくわかる。猫は浅い睡眠をくり返すので、音に対して敏感に反応する。だけどボクたち人間が日常的に出す生活音には反応しない。かなり大きな音でも、いつもの音なら気にせず眠っている。

 

だけど小さな音でも変わった音や、大好物を出したときの音には速攻で反応する。眠りながらも、音を聴き分けているのだろう。この研究結果を見ていると、病気等で意識不明の人にも声が聞こえていることが納得できる。

 

ということは意識不明の人でも、親しい人の声や、その人が好きだった音楽を聞かせてあげることは意味があるように思う。動物の脳は、ボクたちが思っている以上に高い機能を持っているんだろうな。

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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