そう、こうでなくっちゃ!
今日から12月です。なんとなく気ぜわしいのですが、冷静に考えるとわたしの場合は普段の月と大して変わりません。帰省する田舎があるわけでもありませんし、正月だって普通に仕事をしていると思います。基本的に年中無休ですからね(笑)
散歩をしていると、とても可愛いさざんかを見つけました。冬らしい花です。
今朝はどうしてもホームセンターに行く必要があったので、朝は妻と別行動で少し遠くまで歩きました。午前9時半開店なのですが、少し早めに到着してしまいました。待つしかないなぁと思って入り口に行くと、もうすでにお客さんが買い物をしています。
入り口の案内を見ると、やはりオープンは午前9時半です。どうやら12月だけは9時から開けているのかもしれません。こういう時って気分がいいですね。30分だけでもボーナスをもらったような気分になります。こんな日は何をやっても上手く行く気がします。
目的にピッタリの商品が見つかりました。早く入店できたおかげで、妻を待たせることなく合流できました。さらに他の買い物もスムーズにいったり、仕方なくチョイスしたランチが予想外に美味しかったり。夜に降った雨もやみ、比較的暖かい気温のなかを気持ちよく歩けました。
朝起きた時、雲が多いにもかかわらず朝日が昇る瞬間を見ることができました。写真は上手く撮れませんでしたが、ため息が出るほどの美しさでした。ミューナに起こされたから、いつもより早く起きたゆえのことです。いつもどおり起きていたら、今日は曇りだと思っていたでしょう。
月の初めからこうしたラッキーに出会うと、今日という1日、さらに今月はとてもいいことがあるような気がします。きっとあります!
さて、昨日に観た映画です。
『レッド・ドラゴン』という2002年のアメリカ映画です。ハンニバル・レクター博士シリーズの、物語の時系列では第1作目になる作品です。先日に1986年に作られた同じ原作の映画を観ましたが、最後の最後でがっくりしました。
ところがこのリメイク作品は完璧です! これぞ映画化だ、という内容でした。そう、こうでなくっちゃ、と思わずエンドロールを観ながらで叫んでしまいました。
心配しているほどエグいシーンはありませんでした。むしろ『羊たちの沈黙』のほうが怖かったです。原作はかなりエグい描写があるのですが、映画ではそのあたりをソフトに表現されていました。その分、人間ドラマに重点が置かれていたように思います。
原作ではレクター博士の登場は少ないのですが、この映画ではまるで主役のような扱いです。この後に続く『羊たちの沈黙』『ハンニバル』という作品を意識した内容になっています。1986年の映画でわたしが不満に思っていた部分は、すべて完璧に解消されていました。
犯人であるダラハイドの祖母による虐待と彼の心の闇。さらに盲目の女性で出会うことで醜い自分でも愛されることを知り、正気に戻るために悪の象徴となっていた『レッド・ドラゴン』の絵画を食べるシーンも、時間を割いて描かれていました。
そしてラストで主人公のグレアムが死んだと思ったダラハイドに襲われるシーンも、きっちりと盛り込まれています。これを無いことにした前作に呆然としましたから、嬉しかったです。
そしてこの映画が素晴らしいのは、間違いなくキャストです。
レクター博士といえば彼しか思いつかないほど、アンソニー・ホプキンスの演技は完璧です。もう感動しかありません。
主人公のFBI捜査官のグレアムを演じたエドワード・ノートンも、心に闇を抱えた捜査官を見事に演じていました。『真実の行方』という映画で多重人格者を装った犯人役でブレイクしたノートンの演技力が、この映画では捜査官としても光っていたと思います。
レクター博士シリーズではすべての作品に登場するジャック・クロフォードFBI捜査官を演じたハーヴェイ・カイテルは、わたしの大好きな俳優さんです。様々な映画に脇役として登場していますが、コミカルなところでは『天使にラブソングを』のマフィア役が有名ですね。
犯人のダラハイドを演じた俳優さんを観てビックリ! おぉ、『ハリーポッター』シリーズでヴォルデモート役をしていたレイフ・ファインズじゃないですか! 素顔を初めてじっくり見た気がします。やはり悪役はハマりますね。
レクター博士をいたぶるチルトン博士は、なんと『羊たちの沈黙』にも同じ役で主演していたアンソニー・ヒールドでした。これまたビックリ!
そして、そして。この物語では貴重な役どころとなるタブロイド紙の記者であるラウンズ。なんと演じていたのはフィリップ・シーモア・ホフマンです。ここでオスカー俳優を使うなんて素晴らしい。とっても大好きな俳優さんです。
何度も観て印象に残っているのは『ミッション・インポッシブル3』の悪役ですね。2014年に惜しくも亡くなっていますが、この映画でホフマンを見ることができるとは思いませんでした。
この映画なら原作者のトマス・ハリスも納得でしょう。心からの拍手を送りたくなる、最高の映画でした。
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