『ゴーン・ガール』より怖い!
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こんな機能必要ないなぁと思いつつ、見ていると面白いことに気がつきました。今朝はいつもの掃除の後に、台所の排水口を掃除していました。すると2015年の12月30日にも朝から排水口の掃除をしています(笑)
人間って常に新しい瞬間を生きているようで、同じようなことをしているのですね。いつもは月初めに排水口の掃除をしていますが、元旦からするのはどうかと思うので月末に持ってきました。去年も同じことを考えていたのですね。ちょっと笑ってしまいました。
さて帰省する必要がないわたしは、いつもと同じような年末を過ごしています。それでも節目としては意識していますので、今日の午後に映画を観たときは、今年最後の映画鑑賞だなぁと感じていました。
ところが最後の最後で、めちゃ怖い映画を観てしまいました。今年ベン・アフレックが主演する『ゴーン・ガール』を観たとき、男性が見る映画としては最恐だと思っていました。ところが今日観た映画のほうが怖かったのです。
『恐怖のメロディ』(原題:Play Misty for Me)という1971年の映画です。
昨日、思い込みを構成している壁を広げるという記事を書きました。わたしが映画に関して広げたものとして、監督としてのクリント・イーストウッドの作品があげられます。以前は彼の作った映画があまり好きではありませんでした。でも今年になっていくつか観ることで、大ファンになってしまいました。
今年観た彼の監督作品で最高だったのは、『ジャージー・ボーイズ』です。何度も観てもラストで涙が止まりません。そのクリント・イーストウッドが初めて監督をした作品がこの映画です。もちろん主演もしています。
古い映画ですがわたしは今日初めて観て、最高に面白くて、最高に怖いと感じた映画でした。その感動を味わっていただきたいので、ネタバレには気をつけて書きたいと思います。
クリント・イーストウッドが演じるデイブは、地元のラジオのDJです。人気番組を受け持っているDJで、大勢のファンがいます。いつも電話でリクエストしていくる女性がいて、曲は決まって『ミスティ』という作品です。この映画の原題は、そこから来ています。
ある日ラジオの生放送を終えてバーに行くと、ある女性と出会いました。名前はイブリン。実はそのリクエストをしてくれた女性でした。デイブには別れたばかりで心が残っている恋人がいます。でも一夜限りという約束でお互い納得の上、イブリンの部屋に行きました。
ところがどっこい、イブリンは翌日からデイブにつきまといます。この当時はストーカーという概念は存在していなかったらしいですが、完璧なストーカーです。それもかなり精神的に破綻している女性で、危険きわまりない人物なのです。
ましてや間の悪いことに、デイブの別れた恋人が街に戻って来ます。当然ながら二人はよりを戻しますが、イブリンがそれを黙って見ているわけはありません。もうそこからは大変です。
『ゴーン・ガール』という映画でロザムンド・パイクがエイミーというサイコパスの女性を見事に演じました。そのエイミーよりも、このイブリンはずっとヤバい。どれほどヤバいか気になる方は、ぜひこの映画を観てください。上映時間が短いとい思うほど、ハラハラドキドキしますよ。
このイブリンを演じていたジェシカ・ウォルターという女優さんの演技は、とんでもなく素晴らしいと思います。あの目つきを思い出しただけで、ぶるっと身体が震えるほどです。現在は75歳ですが、数年前まで映画やドラマに出演されているようです。
この映画のモチーフをそのまま使ったのが、『危険な情事』とのこと。これまた世の男性を震え上がらせた映画ですね。そういう意味で言うとこの作品は、ストーカー映画の元祖かもしれません。今年1年でクリント・イーストウッド監督に対して、評価が完全に変わってしまいました。素晴らしい監督だと思います。
映画の内容とは別ですが、70年代のDJシーンを懐かしく見ていました。当然ですが昔はレコードを使って音楽を電波に乗せていました。わたしも音楽番組が大好きで、深夜放送等をよく聞いていたものです。
当時の生放送でたまにあったハプニングが、レコードの針飛びです。放送中に音楽が途切れたり、同じ箇所を何度も繰り返すことがありました。あわててマイクに登場したDJが謝罪の言葉を発して、曲がかけ直されたことを思い出しました。今のラジオ番組では考えられないことですね。
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