SOLA TODAY Vol.111
三角関係というのは困ったものです。男女関係のトラブルの定番ですね。
でもそれが国家間の三角関係になると、男女間のトラブル程度ではすまないことになります。
まもなくロシアのプーチン大統領が来日します。これまでの日露の関係を考えると、歴史的な出来事です。行き詰まっている北方領土問題について落としどころが見つかる可能性があります。さらに今まで締結されていなかった日露間の平和条約も、ようやく実現するかもしれません。
ところがアメリカが苦言を呈しています。そのことで日、米、露の三角関係になってしまいました。ロシアという新しい恋人ができそうな日本に対して、古くからの愛人であるアメリカが嫉妬している様相です。その理由は日米欧の「対ロ包囲網」が緩むということです。
アメリカはウクライナ問題やシリア情勢でロシアと対立しています。オバマ政権とプーチン政権は、どうも相性がよくないようです。だからアメリカ政府は日本に対して牽制球を投げてきたのでしょう。
でも安倍政権はそれを拒否しました。明らかにアメリカが難色を示しているにも関わらず、予定どおりにプーチン氏を日本で歓迎する意向です。わたしはこの英断に拍手を送りたくなりました。
まずは日本が独立国家として、アメリカの内政干渉を無視するべきです。毅然とした態度を取らないと、やはり日本はアメリカの属国なんだと世界に向かって証明していることになります。
そして追い風も吹いていますね。オバマ政権はもう終わりです。次の大統領になるトランプ氏は、ロシアとの関係改善を表明しています。おそらく安倍さんが訪米してトランプ氏と会談した時も、プーチン氏の来日については極秘で話されているように思います。
もしトランプ氏が反露感情をむき出しにしていたら、今回の首脳会談はどうなっていたかわかりません。そういう意味ではグットタイミングだったということです。安倍さんにすればラッキーな選挙結果だったかもしれません。クリントン氏ならこうはいかなかったかも。
世界情勢的にも、ロシアと友好関係を築くことは大切だと思います。ここのところ挑発行動が目立つ中国に対する牽制にもなりますし、安倍総理としては北方領土問題を是が非でも任期中に前進させたいと考えているはずです。
国家間における三角関係というのは、それだけ両国から大切に思ってもらっているということです。むしろアメリカが難色を示さないほうが、どこか不気味です。やきもちを焼いてもらえるほうがいいですね(笑) アメリカと日本は切っても切れない関係ですから同盟を大切にしつつ、これからの日本の国益を考えていくべきだと思います。
さてさて、プーチン氏の来日がどのような結果を生むのでしょう。とても楽しみにしています。
最新刊の『永遠なる玉響 上巻』はBOOK☆WALKERのみでの販売です。こちらから購入できます。
『ゼロの物語』3部作は電子書籍のみの販売となりますので、こちらのホームページから販売サイトに行ってくださいね。
『STORY OF ZERO BOOK Ⅰ 〜ENCOUNTER〜』は全世界のAmazonで配信中です。日本のAmazonはこちらです。
『夢で会える 体外離脱入門』は在庫僅少ですので、お求めの方はハート出版さんや書店に問い合わせてください。Amazonでの注文はこちらです。