ある意味人類は全てノマドかも
昨日からMacBook Airのメールアプリで、ブロバイダーメールが受信できなくなった。再設定してもオンラインにならない。今日になっても同じ症状だったので、午前中はバタバタしていた。
基本的にWebメールしか使っていないので、仕事上の支障は全くない。ブロバイダーメールなんて将来的にネット会社を変更すれば使えなくなるから。だけどそのままなのも気持ち悪い。ということで頭をひねってそのメールアカウントをWeb上で送受信できるようにした。
こうしたトラブルが面白いのは、新しい世界観を支える支柱となってくれること。トラブルを災難としてとらえてしまうと、そこから何も生まれない。だけど前向きに対応することで断捨離が進み、より快適に過ごすことができる。まぁどんな出来事も無駄には起きないということかもね。
さて、少し不思議な映画を観た。
2023年 映画#198
『ノマドランド』(原題: Nomadland)という2021年のアメリカ映画。オスカー常連のフランシス・マクドーマンドが主演したことで、作品賞、監督賞、主演女優賞を受賞したという有名な作品。興味はあったけれど、なかなか観る気になれなかった。
フランシス・マクドーマンドという女優さんは天才だと思う。他の作品でも素晴らしい演技を見ている。でもどことなく相性の合わない女優さんなので、つい彼女の作品を敬遠してしまう。だけど今朝のブログのように「食わず嫌い」になってはいけないので観ることにした。
結論から言えばとても面白かった。原作がノンフィクション作品なので、この映画もドキュメントのような雰囲気だった。タイトルから分かるように、ノマド生活をしている人に焦点を当てた作品。特に高齢者のノマドがクローズアップされている。
ノマドになった事情は人様々。主人公のファーンはネバダ州のエンパイアという街で教師をやっていた。だけど不景気で街の工場が閉鎖されたことで、街そのものが消滅するような事態になった。郵便番号が消去されたということに深刻な事情が象徴されている。
彼女は夫を亡くし、自宅も失った。そこでバンに最低限の荷物を積み込み、日雇い仕事をしながら旅を続けていた。その仕事の中にAmazonの配送センターでの作業もあった。期間限定の仕事なので、季節が巡ってくるとAmazonに戻ってくるというような生活。
ファーンと同じ境遇にいる人たちの関係を描いた作品で、特に大きな出来事が起きるわけではない。エンタメ作品のような面白さはないけれど、それぞれの人の生き様に不思議な感動を覚える作品だった。
この映画を観て感じたのは、人類は全てがノマドなのかなということ。一つの場所に定住しているように思っても、たかだか長くて100年までのこと。スピリチュアル的な発想をそこに加えると、いくつも重ねている転生の一部でしかない。
つまり人間という存在は、定住地を求めて旅をしている魂なんだと思う。定住地がどこにあるかに気づいた人が、悟りを得た人なのだろう。ボクもまだまだノマド生活が続きそうだなぁ。
<お知らせ>
最新刊の『夢体脱』が全国の書店、並びみAmazon等のECサイトで販売中です。2012年に出版した『夢で会える 体外離脱入門』は、非物質世界の存在に『会う』ことがメインテーマでした。
でも『夢体脱』ではその出会いをどのようにして実生活に活かしていくかをテーマにしています。旧作を読んだ方にも新しい洞察が得られる内容になっています。是非ともよろしくお願いします。
Amazonでは単行本と同時に、Kindleの電子書籍でも購入していただけます。こちらからどうぞ。
ハート出版さんのサイトでも『夢体脱』の概要をご覧いただけます。こちらからどうぞ。
ブログの更新はFacebookページとX、並びにThreadsで告知しています。フォローしていただけるとうれしいです。
『高羽そら作品リスト』を作りました。出版済みの作品を一覧していただけます。こちらからどうぞ。