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高羽そらさんインタビュー

歴史的事実は諸行無常

ボクは日本史が大好きで、南北朝時代の小説である『永遠なる玉響』を書いたときは、かなり専門的な書籍まで通読した。「後南朝」と呼ばれている、一般的には知られていない南北朝統一後のことが知りたかったから。

 

といっても普段から専門的な歴史書を読んでいるわけじゃなく、日本史に関する好奇心を満たしてくれているのは主に小説。そして大河ドラマのような映像化されたものがほとんど。先日に『どうする家康』が終わってしまい、今は来年の『光る君へ』を心待ちにしている。

 

そのために『源氏物語』の全巻を2度読了したし、『紫式部日記』も『枕草子』も現代語訳版を読んだ。だからあの時代の雰囲気がなんとなくイメージできている。そのイメージをドラマで確認できるのが楽しみで仕方ない。

 

さらにアンコール放送されている『篤姫』も毎週観ている。幕末オタクのボクとしてはワクワクする。とにかく日本史をエンタメとして楽しんでいる。ただし注意するべきことがある。小説やドラマはフィクションであり、全てが歴史的事実に基づいているものではないということ。典型的なのは今年の『どうする家康』がそう。

 

だからと言って、教科書に書かれていることが事実だと盲信するのもマズい。なぜなら歴史的事実は、生き物のように変化しているから。ボクたちが子供の頃に習った日本史と、今の子供が勉強していることは同じではない。新しい史料が見つかることで、それまでの事実がいくつも改変されている。それが歴史というものであって、まさに諸行無常だと言っていい。ある本を読んで、そのことをさらに実感した。

 

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2023年 読書#109

『面白すぎる!日本史の授業──超現代語訳×最新歴史研究で学びなおす』河合敦・房野史典 共著という本。

 

中年から高齢者が学んだ歴史的事実と、今の子供たちが学校で習っている内容の違い、あるいは最新の研究による新しい仮説についてわかりやすく書かれた本。

ボクのような歴史オタクには、驚くような新事実はなかった。初めて聞いたことでも、おそらくそうだろうと考えていたことばかりだったから。ボクの場合、歴史的事実は基本的にフィクションだと考えている。

 

なぜなら数十年ほど前の出来事でさえ、隠されている事実が山ほどある。ましてやそれが何百年も前のことであれば、事実がありのまま残されていることの方が少ない。大抵は後世の人が面白おかしく書いたことが、事実として世間に広まっていることが多い。だから基本的に信用していない。

 

例えば江戸時代の鎖国。この本にも書かれていたけれど、江戸幕府は鎖国などしていない。貿易する国を制限していただけ。江戸幕府の目的はキリスト教を布教させないこと。カソリック系のスペインやポルトガルが、布教を目的として植民地を増やしていることを知っていた。

 

それゆえそうした国との貿易を禁じていただけ。プロテスタントが主流のオランダとは貿易を継続していた。布教をしないという約束を取り付けることによって。貿易なしで国が潤うことはない。そんな美味しいものを江戸幕府は見逃さない。

 

とまぁ、こんな新事実が書かれた本。歴史に興味がある人は楽しめると思う。ちなみにボクが知りたい『真実』は、本能寺の変に関すること。タイムマシーンがあれば確かめに行きたいと思うほど。ただ怖いので透明人間になって観察するのが条件だけれどねwww

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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