恐ろしい管理組合の暴走
ボクが初めて不動産を購入したのは、28年ほど前の京都の分譲マンション。それまで賃貸暮らしだったから、分譲マンションの管理組合という存在を初めて知った。住民たちで役員を選出して、マンションの維持管理全般を担う組織。
基本的に管理会社が主導で進められるので、役員になっても議事録等は管理会社が作ってくれる。ボクも役員の経験がある。その重要性はわかっているけれど、やはり面倒。積立修繕金の管理や大規模修繕の手配等は、管理会社が率先してリードしてくれる。だから役員なんてやりたい人がやればいいと思っている。
今でもその気持ちは変わらない。年に1度の総会議案が出たときに、変なことが起きていないかチェックすればいい。そう考えていたけれど、やはり役員がずっと変わらないと問題が出てくるらしい。その実例として、かなりヤバいマンションの記事を見た。
通称「渋谷の北朝鮮」…!異常ルールで支配する管理組合を相手に立ち上がった住民たち…!
記事のタイトルには、そのマンション名も記載されている。でもあえてここにはあげない。気になる人はリンク先の記事を見てもらえばと思う。とにかくひどい。同じ役員がずっと管理組合を牛耳っていて、勝手なルールを積み上げてきた。総戸数298戸、築50年の古いマンション。
おそらく管理組合に無関心な人が多く、総会議案が提出されても適当に読み流して委任状を提出しているのだろう。それゆえ役員たちは好き放題をしてきた。この記事に書かれている特殊なルールを抜粋してみよう。
・家族や友人を連泊させると、「転入出金」として1万円の支払いを求められた。支払いを拒むと管理人や理事が部屋を訪れ、「払わないなら出ていけ」と恫喝してきた。
・専有部分であっても1ヵ月を超える工期のリフォームは禁止。理事会が内装業者に対し、「入館料」として5万円を要求し、応じなければ認可しないとしたことも。
・非常口を南京錠で施錠。
・介護ヘルパーやベビーシッター、工事業者などは、平日17時以降と日・祝日、入館禁止。
・共有部分でのキャリーケースやベビーカーの使用禁止。
・ウーバーイーツは利用禁止。
・廊下での立ち話や携帯電話は禁止。
これでほんの一部らしい。これだけでも口アングリだけれどね。このルールのせいで、このマンションの資産価値は周辺のマンションに比べて激下がりしているそう。まぁ、そうなるだろう。管理規約に書かれていないことも平気でルール化しているそうだから。
ちなみにこの悲惨な現状に立ち上がっていた人がいて、2021年に役員は総入れ替えとなり、今では問題がない状況になっているそう。でもその人がいなかったら、このマンションの暴走を止めることはできなかっただろう。
管理組合の役員は輪番制が多い。それは公平だろう。けれどもやりたい人がいるなら、ボクはやってもらえばいいと思う。ただ、そのまま無関心になってしまうと、このマンションのようなことが起きてしまう。委任するのはいいけれど、無関心や放置はまずいということだね。
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