SOLA TODAY Vol.105
皆さんは電車やバスに乗って優先席に座っている時、年配の方が立っていたら席を譲りますか? 興味深い記事を見ました。
優先席で「席を譲るべき」という人が減少 「譲ろうとしたら断られた」経験が影響か
乗り換え案内サービスを提供している会社が行なった意識調査によりますと、「優先席では席を譲るべき」と答えた人が、3年前の調査に比べて17.1%減少しています。逆に「どちらとも言えない」という人が9.5%増加しました。
調査は9月に、10代から70代の男女3413人を対象にネット上で実施。約6割の人が、目の前にお年寄りや妊婦がいると気づいても、何かしらの理由で席を譲れなかったことがあると答えています。
その理由として、「断られると思って譲らなかった」「降りる駅が近いので譲らなかった」「譲る気がなかった」などがあったそうです。また、約6割の人が「席を譲ろうとして断られてしまった経験がある」とも答えており、こうした要因もあって席を譲る意識が低下したものと推測されています。
この記事でも書かれていますが、関西の番組である『怪傑えみちゃんねる』という番組で、ゲストの笹野高史さんが「電車の中で僕に席を譲ったりしないでください」と冗談交じりに発言されていました。年寄りに見られたくないという意味ですが、ネットでは若干炎上していたようですね。
客観的に見ているとどうとでも言えそうな問題ですが、実際に自分が譲る立場として考えると確かに悩みます。席を譲って断られたら、複雑な気分ですものね。別にお礼を言って欲しいわけではありませんが、どうにも気まずい雰囲気になります。
自分で言うのもなんですが、まだ譲られる立場ではないと思っています。それでも腰が痛い時や、マジで疲れている時には、座りたいと思うことがあります。だからそんな場合はわざわざバスを1台遅らせて、先頭に並んで座席を確保することがあります。見た目は健康に見えても、できれば座りたい人もあるでしょう。
もちろん年配の人だけでなく、妊娠されている女性や怪我をされている若い人も譲られるべき対象です。そんなことを考えていると、マジで面倒になってきます。混んでいそうだったら立っているほうが気を使わなくていいですし、もし座っていてもスマホを見たり寝ているフリをしたくなってしまいます(笑)
逆にあからさまに「ここは優先席だから、席を譲れや!」みたいなオーラを、全身から出して立っている人を見かけることがあります。他の席が空いていても、頑として優先席に座りたいと言う気持ちが伝わってきます。その人にとっては優先席ではなく、専用席的な解釈をされているのかもしれません。
まぁ結論から言えば、結局は人間同士のコミュニケーション能力次第ということでしょう。さりげなく譲ることができる人もいれば、譲られても相手に不快感を与えずに断ることができる人もいるはずです。対人折衝能力に欠けた人同士が互いの主張をぶつけると、思いもよらないトラブルに発展したりするのでしょう。
個人的には『優先席』という存在そのものに疑問を感じています。そんな名前の席があるから誰もが意識してしまいます。どんな席であろうと譲るべき時は譲り、空席だったら若い健康な人でも気兼ねなく座るべきです。ですから『優先席』という名称を変更している交通機関も出てきていますね。
人間の心の動きが見える興味深い記事でしたので、取り上げてみました。
最新刊の『永遠なる玉響 上巻』はBOOK☆WALKERのみでの販売です。こちらから購入できます。
『ゼロの物語』3部作は電子書籍のみの販売となりますので、こちらのホームページから販売サイトに行ってくださいね。
『STORY OF ZERO BOOK Ⅰ 〜ENCOUNTER〜』は全世界のAmazonで配信中です。日本のAmazonはこちらです。
『夢で会える 体外離脱入門』は在庫僅少ですので、お求めの方はハート出版さんや書店に問い合わせてください。Amazonでの注文はこちらです。