SOLA TODAY Vol.120
世論調査であまり驚く結果を見ることはないのですが、ちょっとびっくりした結果を見ました。
民進“シルバー政党”化 支持層の62%が60歳以上 年金法・IR法反対…志向とマッチ
政党の支持率調査は頻繁に行われていますが、支持者全体に対して60歳以上が占める割合について興味深い結果が出ています。
なんと民進党の支持者のうち、62%が60歳以上とのこと。自民党は41%ですから、支持者の半分以上が60歳未満ということになります。民進党が「シルバー政党」と化しているのが否定できない結果です。
10代と20代の結果を見るとそれが顕著です。10代20代の62,5%が自民党を支持しているのに、民進党を支持している人はたったの1.4%。完全に若者から見離されています。
わたしは支持政党を持っていません。是々非々で判断しますから、一つ一つの政策によって賛成もすれば反対もする立場です。それでも民進党の過去である民主党政権時代に比べたら、はるかに自民党政権のほうがまともだと感じています。
なぜ民進党がシルバー化しているかについて、この記事を読んでなるほどと思いました。
まずは年金法案です。先日国会を通過した法案では、若い世代の年金を確保するため、現在支給を受けている人たちの受け取り水準を下げるというものです。「団塊の世代」にしてみれば、その法案に反対している民進党を支持するのが理解できます。
もう一つは カジノ法案です。カジノ建設に関する法案に対して10〜30代の人の過半数が賛成をしています。ところが60代以上では20%台にまで落ち込んでいますので、高齢者の方はカジノという施設に対して否定的なようです。だから反対している民進党を支持するわけです。
そう思って眺めると、民進党がシルバー化する理由がわかります。自民党はこれからの日本を担う若い世代に視線を向けていますが、民進党は現役を退きつつある人たちをターゲットにしているということですね。
個人的には若い世代の意欲を育てるためにも、その世代が生き生きと働ける政治をしてもらいたいと思います。そういう意味では、わたしも若い世代と同じ意見です。
かといって、民進党は本当に高齢者のことを考えているのでしょうか? わたしはそのあたりがどうも納得いきません。日本の現状を見てそのような政策を進めているというよりは、自民党に対抗しているだけにしか見えないのです。反対のための反対でしかないように感じます。
民進党の新しい党首となった蓮舫さんは、カジノ法案に否定的でした。どうにかこうにか理屈をつけて、法案を認めたような状況です。でも政権与党だった民主党時代、カジノの建設を前向きに検討していくと言ったこと忘れているのでしょうか? もしそうならかなりの健忘症ですし、覚えているのなら単に与党に反抗しているだけです。
かといってわたしは、自民党がやっていることに対して全面的に賛同しているわけではありません。大切なのは日本の国益を真剣に考えることです。与党であろうと野党であろうと、今の日本にとって本当に大切にするべきことを選択していくべきです。
政権与党は国益に利する政策を積極的に提案していくべきですし、野党もただ反対するだけでなく、本当に必要だと判断した法案に対しては、与党に協力してほしいと思います。そして反対のための反対ではなく、日本のことを真剣に考えたうえで反対するべきです。申し訳ないですが、今の民進党のそのような意欲を感じることはありません。
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