メチャ気になる Vol.4
ネットで議論が尽くされていると感じる話題ですが、やはり避けることはできません。あえて私も取り上げてみました。
そう、北朝鮮による水爆実験のニュースです。どうも水爆の核融合は失敗したようですが。この事件に関して詳しく書かれた記事を見つけたので、紹介します。勉強になりますので、時間のある方は読んでみてください。
この記事のタイトルの通り、暴挙と言わざるを得ません。北朝鮮が意図していることはある程度理解できます。何をおいても大切なのは、国家の体制を維持することです。この記事に書かれているように、もし核開発を止めてしまえば、国家体制が崩壊する可能性があります。アメリカを後ろ盾にした韓国に対して、対等な交渉権を得ることが目的ですから。ターゲットは自国の民衆とアメリカでしょう。
それでも中国に対する態度は???となります。唯一の後ろ盾であるのに、なぜ今回は全く通告しなかったのか? 両国の関係はここ数年ギクシャクしていますが、それが改善されていないのかもしれません。中国にしてみれば、もし朝鮮半島が韓国側の体制で統一されたなら、国境を挟んでアメリカ軍と対峙しなければならない。そして北朝鮮が崩壊したら、大量の難民が国境を越えてくる可能性があります。そんな中国の足元を見ているのでしょうか?
「相互確証破壊」という言葉があります。いわゆる、核の抑止力のことです。水爆を保有しているのは、アメリカ、ロシア、中国、イギリス、フランスの5国です。敵対する双方がこの兵器を使えば、両国とも滅亡してしまう。だから抑制できる、という論理です。このことに関する是非は別にして、それが成立するには最低限のことが必要となります。
『まともに話ができる国家であること』です。
今回の実験が恐ろしいのは、北朝鮮という国がそうでないからです。中国でさえ困惑するような行動を平気で取ってしまう。そこには理性が存在しません。綿密に計算された思考が見えません。何とかして忠誠心が低下した国内の意識を引き締めることに必死です。周囲の状況が全く見えていないのでは、という印象を持たざるを得ません。
現在は世界中に戦争の火種があります。先日国交断絶したサウジアラビアとイランもそのひとつです。サウジアラビア政府は否定していますが、昨日はイエメンのイラン大使館をサウジアラビアが空爆した、というニュースが飛び込みました。元々は、イスラム教宗派のケンカでした。
イスラム教のスンニ派が実権を握るサウジアラビアが、シーア派の指導者ニムル師を処刑しました。サウジアラビアにとってはテロリストの頭のようなものです。ところがシーア派の大国であるイランは黙っていません。その結果、サウジアラビア大使館が炎上することになります。スンニ派であるバーレンやスーダンもイランとの国交を断絶。シーア派が多いイラクやレバノンでは、サウジアラビアに対する抗議が止みません。
これは一歩まかり間違えば、中東戦争になる可能性があります。全く違う場所で起きている中東と東アジアの問題ですが、その根底にある発想は同じです。
それは、『既得権益を守りたい』という一言に尽きるでしょう。
宗教であれ、政治的イデオロギーであれ、権力者は自己、あるいは自己が所属する組織の利益を守ろうとします。世界各地で起きている紛争の原因は、根っこは同じです。だから双方とも引きません。これはアメリカ等の先進国でも同じことです。
そこで厄介なのが、先ほど言った『まともに話ができない国家』です。何を考えているのかが理解できません。権力がある程度分散している先進国なら与党や野党から本音を聞き出すことが可能です。しかし少数の権力者が実権を握っている国家では、その真意がなかなか見えません。北朝鮮が不気味なのは、不透明な部分が多すぎるからです。正体のわからない幽霊が怖いのと同じかもしれません。
そんな国家が後ろ盾を失くし、孤立化するのは危険です。既得権益を死守するために、暴走する可能性があります。
『やけのやん八』という言葉があります。追い詰められて自暴自棄になる状態ですね。それが最も怖い。
韓国は昨年の8月、11年ぶりに国境で拡声器による宣伝放送を実施しました。その結果、北朝鮮が発砲することになり、両国が緊張状態になりました。韓国は停止していた宣伝放送を、今日から再開します。一気に両国の緊張が高まるでしょう。今でも形の上では戦争状態の両国ですから。
年明けからきな臭い事件が世界中で起きています。メチャ気になります。でも私たちはそれを見守るしかないのが現状ですね。
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