淀君を戦に駆り立てたもの
テレビ番組は年末モードに突入しつつある。『ブギウギ』は明日で今年の放送は終わり、年明けは4日から。今週分は明日にまとめて録画を観る予定。
大河ドラマの『どうする家康』は終了して、来年の『光る君へ』は1月7日から。アンコール放送されている『篤姫』も年明けは1月8日からとのこと。ということで1週間ほど楽しみにしているドラマがお預けになる。
我が家は大晦日の紅白は観ないし、正月用の特番も基本的にスルー。通常放送に戻るまで録画してある番組を消化していく予定。
となると楽しみなのは読書。『どうする家康』は終わったけれど、このドラマをきっかけにした読書はまだまだ続く。
2023年 読書#110
『徳川家康〔19〕泰平胎動の巻』山岡荘八 著という小説。全26巻のうち19巻を読了した。前作では関ヶ原の合戦が終わり、石田三成等が斬首されたところまで。この第19巻は関ヶ原以降のやや平和な時代が物語の中心。
ドラマと違い詳細に書かれているので、いつも言っているようにドラマの裏舞台を見ている気分で読んでいる。家康は征夷大将軍となり、江戸の街を国家の中心とするべき街づくりに励んでいる。大阪城の豊臣との関係は、孫の千姫を嫁がせることでどうにか平和を保とうとしていた。
だけどいずれ大阪の陣が始まる。今回は嵐の前の静けさという雰囲気。火種である淀君に対しても、家康は誠意を見せてきた。ドラマでも家康の想いに応えようとして淀君は大阪夏の陣を避けようとした。だけど息子の秀頼が戦いを選択したことで滅亡へと突き進んでいった。
小説ではちょっと方向性が違う。淀君はあくまでも母親としての体面にこだわっていた。だから千姫の輿入れには積極的ではなかったものの。最終的には受け入れようとした。なぜなら徳川秀忠には男子の子供が産まれていなかったから。
家康はすでに将軍の引退を表明している。2代目は秀忠と決まっていた。だけど彼に世継ぎがなければ、必然的に千姫の婿である秀頼が世継ぎとなる。そう考えた淀君は千姫に寄り添うことにした。
ところがその直後、悲報が江戸から届く。秀忠の正室であるお江が男子を出産した。のちの徳川家光。せっかく事実を受け入れようとしていたのに、妹が徳川の世継ぎを産んでしまった。淀君はそれを知って戦を覚悟するという展開。
関ヶ原の戦いは石田三成VS徳川家康であり、同時に淀君VS寧々という争いでもあった。
でも大阪の陣は豊臣VS徳川であり、同時に淀君VSお江という様相になってきた。山岡荘八さんの解釈もなかなか面白い。こんな調子で読み進めているので、来年の前半くらいまではこの物語を楽しめそう。やっぱり戦国時代は面白い。
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